・発芽玄米Sprout brown rice はつがげんまい
1994年農水省研究機関が発芽玄米よりギャバを発見し注目を浴びていた。玄米は、白米に比べてビタミン、ミネラル、食物繊維が多く栄養価は高いが、ぽそぽそとして噛み応えがあり食感、食味、消化、吸収率(精白米飯:タンパク質88.8%、脂質91.6%、玄米飯:タンパク質69.2%、脂質80.3%)が悪く敬遠してきた。
発芽玄米は、玄米よりも更に有効成分を引き出すとし最近は、発芽米と称して玄米を水につけて1mmにも満たないぐらいの発芽をさせてその眠っていたエネルギー、栄養価を引き出した米が店頭に並ぶようになった。
発芽処理によって、玄米中では吸収されにくかった鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類の吸収も良くなる。また、アミノ酸は旨み成分へ、デンプンは甘味成分へと変化する。
以前から知られていたが、保存状態がよくなく、カビの発生、取り扱いが不便な事もありあまり普及しなかった。
発育の為の養分が絡み合ってより有効な成分が見出されているというもの。発芽米からはギャバ(ガンマーアミノ酪酸)が、降圧作用に関係してきていることがわかっている。
2001年より製品化にこぎつけ白米に1/3程度混ぜ利用したり、又シリアル、クラッカー、発芽玄米パンの加工品も随時発売している。市販の玄米の中には、食べやすく少し膨化、α化米として食べやすく加工されているものもある。
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