・モロヘイヤJew's marrow/Mulukhiyya もろへいや
アオイ科、シナノキ科、エジプト原産。高温、多湿の中東地域で古くから利用している。多年草、草丈25~30cm、黄色の5弁花で若葉に粘性がある。
別名をジュート、日本名では「つなそ」あるいは「コウマ」(黄麻)といい繊維素材としても使われる。モロヘイヤmolokheiyaは、アラビア語(エジプト)で、「王様の食べる野菜」という意味がある。ギリシャでは古くから眼の疾病に効くと言い伝えられる。
日本に導入されたのは昭和30年代頃といわれ最近では日本全国で栽培され繁殖力が旺盛で摘んだ先から若芽がでてくる。おもに6~8月に収穫して旬としスープ、炒め物に調理する。粉末にして小麦粉に練り込んでパン、クッキー、麺類にも利用する。
ぬめり(ムチン)があることから増粘剤として加工食品に使われる。種子には、強心配糖体、サポニンの含有が認められ、1996年、長崎県でモロヘイヤの種子(強心配糖体のアグリコンであるストロファンチジン)による牛の中毒が発生、葉、茎には毒性は見られなかった。 カルシウム260mg、ビタミンA1700μg(カロテン10000μg)、ビタミンB1:0.18mg.C65mg/100g中を多く含む。
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