◎銀杏Ginkgo seed ぎんなん
イチョウ科、種子(銀杏)は、硬い殻(核)の中の仁(じん:胚乳)を食用とします。雌雄異株(しゆういしゅ)で雌株(めかぶ)に実が成り一般に種子を銀杏というが樹木を銀杏(いちょう)とも読み、また孫の代で20~30年以上もしないと結実しないことから公孫樹(いちょう)という字も当てられています。
イチョウ科、種子(銀杏)は、硬い殻(核)の中の仁(じん:胚乳)を食用とします。雌雄異株(しゆういしゅ)で雌株(めかぶ)に実が成り一般に種子を銀杏というが樹木を銀杏(いちょう)とも読み、また孫の代で20~30年以上もしないと結実しないことから公孫樹(いちょう)という字も当てられています。
名前は中国語に由来し銀色の美しい殻に包まれたあんず(杏 )を意味しています。 早くは、9月中旬から採取しますが多くは10~11月頃で旬です。
家庭では樹木から採取した果実(黄橙色のやわらかい果肉)は、強烈な悪臭(テルペン:皮膚のかぶれをおこす物質で植物の防御作用)がありそれを取り除くために一時土の中に埋め、発酵、分解させて取り除いています。
あらかた白の種子が表われてきたところで良く水洗いし、炒って殻をはじかせ透き通る、鮮やかなグリーン色に焼けたものを炒め物、茶碗蒸し、串刺し、オードブル、つまみ(殻を割って油で揚げる)とし利用します。
長期保存すると仁からの水分が蒸発し味がわるくなります。
100g中でエネルギー187kcal、たんぱく質4.7g、脂質1.7g、炭水化物38.5gを含みます。主成分は、炭水化物、微量のレシチン(脳の活性化)、エルゴステリン(プロビタミンD)、カロテン(抗酸化作用)290μg、ビタミンC(鉄、ビタミンEの吸収を高める)23mg/100g、ギンコライド(血流改善)を含む。民間療法として去痰、鎮咳、下痢止め、しもやけ、血流改善、頻尿によいとし、柑橘類、かりんとともに薬用に用いられていました。
銀杏種子にはアンチ(作用を阻害する)ビタミンB6として4-O-メチルピリドキシン4-methoxypyridoxine(4-MPN:ギンコトキシン Ginkgotoxin )という物質を含み、この有毒成分は、熱に強く、取り過ぎ特に子供、幼児では、5粒以上はけいれんなどの中毒例もあり注意しましょう。
◇イチョウGinkgo・Maidenhair tree いちょう
イチョウ葉、エキス製品は健康食品として市販しています。
いちょうは、イチョウ科、高さ30m、中国原産、日本にも古くから伝わっています。雄花、雌花は、別株で葉は、種子植物では珍しい又状脈(さじょうみゃく)といって筋が二股に分かれ扇を広げたような形になって、筋には、根から吸い上げた水、葉で作られた養分を通る維管束(いかんそく)といわれる細い管(くだ)が見られます。
イチョウ葉、エキス製品は健康食品として市販しています。
いちょうは、イチョウ科、高さ30m、中国原産、日本にも古くから伝わっています。雄花、雌花は、別株で葉は、種子植物では珍しい又状脈(さじょうみゃく)といって筋が二股に分かれ扇を広げたような形になって、筋には、根から吸い上げた水、葉で作られた養分を通る維管束(いかんそく)といわれる細い管(くだ)が見られます。
中国では、イチョウの葉が鴨の足に似ている事から鴨脚(やあちゃお)といわれ、日本に伝わり「いちょう」という日本語になったといいます。生命力が強く、一億五千年前より生息し一千年以上も生き長らえ、街路樹(夏に日陰を作り、冬に日当たりをよくする)で知られ、生きた化石といわれます。
種子(銀なん)は古くから食料としていましたが葉を食用とした歴史は浅く中国では、古くから民間療法としてイチョウの葉を用いていた形跡があり、最近では、漢方でイチョウ葉が血流をよくする、若がえりの妙薬として利用していました。
葉を直接食べると苦味が感じられ、葉と外種子には、アレルギー物質であるギンコール酸(テルペン類:外敵から身を守る為に備えられた物質)が含みます。
1960年代にドイツでフラボノイドが血行促進によいことを確認しフラボン、カテキンなど20種以上もの成分を含むことからドイツ、フランスで植物療法による開発が進み、めまい、耳鳴り、頭痛、情緒不安定、記憶力減退、脳、毛細血管の循環障害、手足の冷え、感覚神経障害に用いられ改善がみられ、記憶力、集中力を高める素材として紹介しています。
9~10月に採集される緑葉には、テルペラクトン(ギンゴライド)、フラボノイドといわれる成分のアレルギー(花粉症、アトピー)抑制、抗菌作用、活性酸素除去、脳の血流改善を注目(フラボン配糖体24%以上:毛細血管を広げる・血管をしなやかにする・血流改善、総テルペンラクトン6%以上::血流改善・アレルギー抑制・脳や神経細胞の活性化)しています。
1960年代にドイツでフラボノイドが血行促進によいことを確認しフラボン、カテキンなど20種以上もの成分を含むことからドイツ、フランスで植物療法による開発が進み、めまい、耳鳴り、頭痛、情緒不安定、記憶力減退、脳、毛細血管の循環障害、手足の冷え、感覚神経障害に用いられ改善がみられ、記憶力、集中力を高める素材として紹介しています。
9~10月に採集される緑葉には、テルペラクトン(ギンゴライド)、フラボノイドといわれる成分のアレルギー(花粉症、アトピー)抑制、抗菌作用、活性酸素除去、脳の血流改善を注目(フラボン配糖体24%以上:毛細血管を広げる・血管をしなやかにする・血流改善、総テルペンラクトン6%以上::血流改善・アレルギー抑制・脳や神経細胞の活性化)しています。
テルペラクトン(ギンゴライド、ピロバライド)、フラボノイド(プロアントシアニジン)という有効成分は、細菌やウイルスを退治し、細胞膜を強くして細胞の働きをよくする。また、血管を拡張して動脈硬化を改善するほか、血糖値の正常化や抗ガン作用があります。ギンコライドは、花粉症やアトピー性皮膚炎のアレルギー症状を防ぎこれらの成分の相乗効果を生み出します。
脳の血行を良くし、脳細胞の活性化、末梢血管の血流改善(めまい、頭痛、耳鳴りの改善)、記憶力と集中力を高め、イチョウエキスが女性ホルモンの分泌を促し、痴呆症の改善に役立っています。抗酸化、血液凝固抑制作用を有し120mg/1日で1年間摂取し認知症(痴呆)が改善された報告があります。イチョウの葉エキスとし摂取量120~240mg/1日で副作用は、殆ど認められていないようです。
体質により副作用が胃腸障害、頭痛、アレルギー性皮膚炎を起こすことがまれにみられます。
薬との相互作用でワーファリン、アスピリン系の薬を服用している場合は、増強され出血傾向が見られます。抗うつ薬(トラゾドン)と併用しアルツハイマーの患者が昏睡状態に陥った例の報告があります。いずれにしても高齢者が、薬と併用して利用される場合は、信頼できる医療機関に相談した上で使用するようにしてください。
エキスとしたものが健康食品として市販されているが中毒例(2002年11月)が報告があります。除去されるべきアレルギー(湿疹、皮膚障害、腹痛の発症)物質ギンコール酸(アルキルフェノール類:もともと葉〈0.1~1%〉の粉砕物に多く含まれる:葉をお茶にしたときには煮出し過ぎると有害物質を一緒に取ることになる)が規定の5ppm(※1cm3/1m3汚染物質を1ppmとし 1ppm=1,000ppb 1ppb=0.001ppm)の8万倍になるものもあったといわれます。
イチョウの葉は、抽出物を用いギンコール酸が規定以下のを用いたほうが安全性が高くお茶としたものからの効果は確認していないようです。
2002年11月末にイチョウの葉エキスに関する健康被害について国民生活センターより発表があり報道していました。また中国製ダイエット用健康食品の摂取によって発生した事が疑われる重大な健康被害が多く発生し健康食品を摂取するにあたって原材料、成分内容表示がされていないこともあったことから利用の際は、充分な注意が必要です。
種子、ギンナンの取り過ぎ特に子供、幼児では、5粒以上はけいれんなどの中毒例もあり注意しましょう。
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[初版2019.10.26]
[2019/10/26]