【ピーナッツの日】
全国落花生協会がもっとピーナッツを多く消費してもらおうと1985年(昭和60年)に制定しています。畑から掘り出し、自然乾燥させた新豆が市場に出回るのは、毎年11月に入ってからの時期であり、制定しています。落花生は一つのカラに2粒の豆が入って“双子”であることから、“11”が二つ重なるこの日になりました。
・落花生Peanut らっかせい
マメ科、南米ブラジル原産。熱帯性、排水がよいとやせた土地でも育ち大豆とともに世界的に多く生産している。
一年生草木で品種により(丈50cm) 直立するものと匍性(ほせい:はらばう)種、大粒、小粒種(脂質が多い)とその種類が多い。
日本には、300年ほど前に中国より導入しているがすぐに普及していない。明治7年にアメリカより大粒種を輸入し栽培するようになった。4、5月頃種まきし、葉は茎に互生し小葉をつけ夜間は、葉を合わせて上向きになり睡眠する。
8月頃茎の葉腋(ようえき:葉の付け根)より数本の長い柄を伸ばし先端に黄色のチョウ形の花を咲かせる。受粉し子房、花托がのび地中にもぐり、長さ2、3cmのひょうたん型のさやができ10~11月に掛け収穫して旬とする。花が地に落ちてから地中に根を張り実がなる。
千葉県(半立種)、茨城県での生産量が最も多い。中国、アフリカからの輸入(小粒種)が国内消費量の半数以上を占める。11月11日は落花生の日、最近では、ピーナツスプラウトがピーナツの香りがよく出回る。
最も手軽に、和洋、中華に、甘味、塩味、味、香りを生かしてペーストにしてピーナツバター、ピーナツ味噌、和え物など、つまみにしている。食用油とした搾り粕は、菓子、味噌、醤油の原料に利用する。
渋皮にポリフェノール(タンニン、レスベラトロールResveratrol)を含み最近では渋皮ごと使い加工しているものもある。圧搾した油は、サラダオイル、マーガリン、セッケン原料などにする。
乾燥・落花生100g中に562Kcal、水分6%、炭水化物18%で、蛋白質25%、脂質45~50%(オレイン酸48~42%、リノール酸35~31%、リノレン酸0.2%)、食物繊維は落花生(炒り)7.2%を含み、ビタミンE:1.1mg、亜鉛0.2mg、銅0.06mg/1回の可食量10g中で老化防止によい。
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