・編笠茸・網傘茸Morel あみがさたけ
アミガサタケ科、桜の咲くころ林の中、庭先などの腐植質の多いところに発生する子嚢菌(しのうきん)類のきのこ。高さが8~15cmになる頭部が淡褐色の卵形で表面が網目、蜂の巣状のくぼみが目立ち中央が空洞、柄はしろい。
生では肉質はもろいがゆでると弾力が出て、しこしこした歯ざわりがよい。乾燥させるととてもよい香りがして主にヨーロッパで春の4~5月採取し旬とし高級料理に利用している。
フランス語でモリーユ(morel、morille)といい歯ざわりがよく生では中毒の危険があるので必ず加熱して用いバター炒め、マヨネーズ和え、スープ、中空に詰め物にしている。乾燥品としても用いる。
キノコは、分類学上、子嚢菌類と担子菌類に分けられているが、子嚢菌類の食用では、他にキンチャワンタケ、トリュフ程度と限られ体形は菌糸からなる有性生殖で袋の中に胞子を作るきのこで子嚢を形成し、中に子嚢胞子をつくりコウジカビ・酵母菌類に属す。
食用の多くは担子菌類(椎茸、松茸など)に属すものが多い。