・ルバーブ Rhubarb るばーぶ
タデ科、シベリア南部を原産地とし耐寒性で欧米で主に栽培し古代よりハーブ、薬草とし利用していた。葉柄は半円筒形で長さ50~60cm、直径2~3cm、色は緑から赤までさまざまで、葉は茎の下方から多数みられ形は平滑で円形、縁辺は波状をしている。
大形の多年草で日本へは明治時代の初期に
アメリカより導入されたがあまり普及しなかった。和名を食用大黄(しょくようだいおう)という。木質化した根茎が濃い黄色になり色素を含むことからことから名づけられたといわれる。
花は4、5月にかけ蕾のときは、カリフラワーのように固まってほんのりと赤味がさし成長して純白の穂状の咲かせひと月ぐらいで黄色みがかった種を持ってくる。
若芽と赤味を帯びた茎の部分が成長した4~6月に採取し旬とする。ふきに似ているが酸味(クエン酸240mg、りんご酸890mg/100g)と香りがあり少しちぢれた大きな葉を伸ばす。生でサラダに、甘く煮て甘酸っぱくジャム、ゼリー、ジュース、ソース、パイなどの菓子に利用している。
葉柄(はがら)には蓚酸が多く、カルシュウム74mg/100gを含むが利用率が悪い。食物繊維(整腸作用)を100g中で2.5gと多く含む。漢方で根が解熱、整腸に煎じて用い便秘解消に有効とし作用が強く漢方の大黄に比べ作用が弱いがそれでも人によっては下痢、腹痛を起こすことがある。
タンニン、アントラキノンAnthraquinone類(色素、苦味成分)を含み消化促進、抗菌によい。アントラキノン類(エモジンEmodin、アロエエモジンAloe-Emodin、フィシオンPhyscion、クリソファノールChrysophanol)は、根に茎の100倍も多く含むという。
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