・粟German millet あわ
イネ科、中国から朝鮮半島を渡って、もたらされたと思われ、縄文式土器よりあわの実の跡(あと)を発見している。
味が淡いところから粟(あわ)と呼ばれたとか。量は、少ないが全国的に見られ、高温乾燥地で生育がよく気候、土壌への適応性もあり昔は救荒作物としていた。
主産地は青森県、岩手県で栽培、5~7月に種まきし10~11月に高さ1mほどに成育し茎葉が黄変し、穂が垂れ始めたときに穂を刈り取り収穫する。
五穀米として米、麦、きび、ひえの一つに数えられている。一年生草本で、穂先は分かれないで細長い束子(たわし)のようになって径約1.4mmの球形の細かい種子をつける。色は、黄色が多く、他に白、赤褐色で精白し
食用、飼料(小鳥の餌)に、もちあわは、団子、菓子、焼酎、水飴の原料とする。
精白粒100g中でエネルギー364kcal、水分12.5g、タンパク質10.5g、脂質2.7g、炭水化物73.1g、灰分1.2g、食物繊維3.4gを含む。