カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

東京都写真美術館

2018-12-21 | 写真
 昨日はマイケル・ケンナの写真展を観に恵比寿の東京都写真美術館へ。その前に新宿で写真展3つをはしご。まずはリコー・ペンタックスで会員による入選作品展。以前と比べると少しレベルが下がっていると感じるのはやはりユーザー数が減っているからか。次のエプソンはモノクロで竹と椿を撮影したものですが、一言で言えば真っ黒けの写真。プリントも真っ黒なら会場も照明が暗く真っ暗に近い暗さ。あまりにも暗くて何が写っているのかよくわからず、見る気が失せて2,3分で立ち去りました。最後のニコンはプロの写真家が香港を撮ったものでこちらは楽しめました。
 東京都写真美術館に行くとちょうど65歳以上は無料の日ということで、ラッキーでした。先に3階で展示中の建築写真を見ましたが、アジェやアボットといった写真の初期の作家から現在活躍中の作家の作品まで内容的にも変化に富み、興味深い展示。
 最後に目当てのマイケル・ケンナの展示を観るために地下へ。マイケル・ケンナは私と同世代の人で写真はカメラ誌で少し見た程度ですが、印象に残る風景写真だったので楽しみにしていました。すべてモノクロームの写真で、奇をてらったものではなく実にオーソドックスでクラシックな作風と言っていいもの。風景写真と言っても自然写真ということではなく人工物が入った写真も多い。プリントのサイズは6切りから4切り程度の小さなものが結構あったことと、いわゆるファインプリントではなくあえて粒子が見えるようにしたプリントも少なからずあったのは予想外でした。基本的には諧調の豊かなプリントが多かったですが、ときには必ずしもそうではないものもあり、作品によってさまざまな表現を試みているようです。
ケンナの写真は、写真は引き算であるということを改めて思い起こさせ、プリントのサイズは小さくても写真からはしっかりと語りかけるものが伝わってきました。
 新宿で。クリスマス・イルミネーション(まだ点灯前ですが)。
 
 恵比寿のデパートのショーウィンドーなどの飾りつけ。
 
 
 有名なバカラのシャンデリア。
 
 マイケル・ケンナ展。
 
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