目先

初月黒字なんていうのは、
所詮見せかけの結果だとはわかっていても、
そこにしかすがるものがない。
そこ以外にモチベーションが見つけられない。

サビ残や休出しまくりなのに、
数字として結果が得られないとしたら、
私は今、何のためにがんばっているのだろう。

４時起きのシャワーと洗濯、
６時前出社、
22時半の退勤、
23時すぎの帰宅がルーチン。
帰れば食べて寝るだけ。
4時間ほどの睡眠時間。
そんな生活で、もう一ヶ月が経とうとしている。

８時には帰れている他の職員さんも、
家族に遅いと怒られたりしている。
何も言わずにいてくれる彼に感謝。
いや、辞めろと言われれば喜んで辞めますが。笑
どのみち今は抜けられないから。

毎日ふいに泣きそうになるけど、
すっと涙を引っ込めることができる。
泣くのも体力が必要なんだなと思う。
泣けるうちはまだ余裕があるということ。

長が、私の負担をどこまで把握しているのかが疑問だったけれど、
他の職員さんからの又聞きで、
デイは○○さん(自分)が倒れたら終わりだ、
○○さんがいるから回ってる、
レクも毎日やっていてすごい、
と言われているそうなので
とりあえず今の状況をわかってはいるのだな、と
それだけでも救われた。
長が毎日夜勤明けの生活なのがわかっているだけに、
あまり負担はかけられまいと
こちらも色々と気を使って我慢している部分があっただけに。

上層部は、
うちのセンターの集客率が新規拠点の中でもダントツであるのを評価していて、
それを快く思っていない他のエリアの役員もいたりするそうで、
ひがみかよ、ならやってみろよ、お客さんもってけよ、と思う。
数字がよくて見た目華々しくても、
中身なんてボロボロだ。
ひがむ暇があったら手前んとこ数字出す努力しろ、と思う。
立地と地域性、ハコのよさ、個別対応の売り文句で集客ができているだけで、
中身が伴っていないことくらいはわかってる。
だからこそ毎日苦しんでる。
数字はいいけど中身はどうなんだ、なんて、
そんなレベルの低いわかりきった批判すんな、って感じ。

オープン二ヶ月で黒字化したセンターも、
今はオープニングスタッフがボイコットしてゼロとのこと。
私だってそうしたい、できるなら。
でも、一度引き受けたからには逃げたくない。
ここまでやったんだから、できるところまでやってみたい。

直属の上司は、
もう充分集客率の高さは証明されているから、
目先の数字にはこだわらないで、
たとえ初月黒字化できなかったとしても落ち込まないで、
あとは職員の環境を整えてあげて、
と言っているとのこと。

長はそれで少し気が楽になったと言っていたけれど、
私はそんな気休めの慰めで満足できない。
そんなレベルで毎日闘ってない。
ここまでやってるからには、
嘘でもまやかしでもなんでも、
何か目に見える結果が残せなかったなら、
逆にバーンアウトしてしまいそうだ。