松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

射方八節(会)

2007-10-26 22:22:20 | 和弓と櫨
今日は「会(かい)」の動作です。
今までやってきた動作の段階は、全てこの動作に集約されます。
両腕が無限に左右に伸びていくイメージで、押し開きます。

今まで写真などの印象から、
弓を引く動作を想像していたんですが、それよりも
もっとずっと大きく開かなくちゃいけないことがわかりました。
上から弓を押し開くような動作です。
体を開くというより、むしろ背中の肩胛骨をくっつけるような感じ。
それでいて、肩は下げていなくちゃいけません。
かなり上半身が日常の動きとは違う使い方をします。
腕の裏側を使ったり、背中をくっつけることで、胸が上がり、
足の内側に力を入れて、踏ん張ると、おしりがぐっと締まります。

姿勢をチェックされながら、ふと鏡で自分の姿を見ると、
いつものだらけた姿とは大違いなので、ちょっとびっくりしました。

これってシェイプアップ!?
すごい効果です。
そのうち雑誌で「弓道で体を引き締める!」とか特集があったら
ブームになるかもしれません。
そんな想像しながら鏡に見入っていると、
「ほら、物見!」と即座に注意され、再び首を回して的を見ます。

すると、「眼は的を見るんじゃない。的が見えてくるんだ。」と
先生が禅のような事を言いました。

的に囚われて見ているうちに、姿勢が狂ってしまうので、
的ばかり真剣に見てはいけない。
基本に忠実に動作をこなしていけば、
自然に的が眼に入ってくるというわけです。

もし私が猟師だったら、
絶対に的を見てしまうにきまってんじゃん!
という考えが頭をかすめましたが
とりあえず私は猟師ではないので、
見るものを意識しないように気をつけます。

ゴム弓を押し開いた右手がプルプルと震えてきました。
そろそろ離すころです。

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