ファミローザ・ハーモニーのグループリーダー
母・石塚由紀子のことについて、幾つかご報告です。
母は去年の8月4日にポルトガルで10年間、交際していたポルトガル人のフランシスコと
結婚いたしました。(フランシスコは2012年に結婚した妹、優美子の夫Julioの叔父です)
そして今年・・・ 4月1日にポルトガルの病院で亡くなりました。
死因は胆管癌です。今年の1月には余命宣告をされ、手術も不可能、抗がん剤も悩んだ結果、
受けないことにしました。
3月に入って体調を崩し始め、3/16にポルトガルに行くことが決まっていたのですが、
その直前あたりから更に辛い状態になり、
家族は皆、出発を遅らせてでも病院へ行くことを勧めましたが、
母は「いま病院へ行ったらファティマには戻れなくなるので行かない、絶対出発する」
と言うので皆で手伝い、なんとか送り出しました。
ポルトガルに着いて優美子と夫と5日間過ごし入院。
数日して、医師から、もうあと数日もつか・・・と言われたので、
私と妹で急いでチケットを手配し3/31にポルトガルに行きました。
4/1に母が亡くなった瞬間、皆そこにいました。
ちょうど母の誕生日の4/4午後4時(頼んだわけではないのに、母の好きな数字4並びの時間になりました!)に母は荼毘にふされました。
人はよく命あってこそと言いますが、命よりも大切なことがあるということを身を持って教えてくれたと、ひしひしと感じています。
本当に元気だったので、正直なところ、こんなに急激に事が進んでしまうと思わなかったのですが・・・母らしいとも思えます。
とにかく確実に言えることは、母は本当に幸せだったということ。
それを実感して逝ったことを皆、実感しているし、だから私たちも幸せ!と思って、
母の想いを引き継いでいきたいと心から思っています。
母が示してくれた『音楽と生きることと全ては一つ』は尊い遺産で宝物です。そのおかげで私たち姉妹、子供たちは強い絆で結ばれていると思えます。
日本の初七日にあたる、母が亡くなって7日目、
パパが母のために作ってくれたピアノハウスにて、パパの親族、ご近所の方をご招待して
母からの感謝の気持ちとパパへの感謝を込めてコンサートをしました。
母は去年の夏、フランシスコが作ってくれたピアノハウスに感激して「ここでコンサートをしなくちゃ!」と言っていました。
こんな形で実現しちゃって、ちょっと複雑・・・
でも、母は「ここでピアノを弾きながら逝きたいわ」とも言っていました。
それくらい愛おしいと思っていた場所・・・
そんな場所を母に作ってくれたフランシスコに本当に感謝しています。