10月31日~11月3日まで、柏手芸協会主催の文化祭が、行われました。
セレンディピティの苔玉教室の皆さんも参加して、自分の作品を、公の場で多くの人に見てもらうことができました。
出展する作品を決め、手直しをして、会場でその作品を見るなど、文化祭が終了するまで、スマホのLINEは大賑わいです。
LINEには、テキストだけでなく、写真やスタンプが送られてきて、話が弾みました。
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スマホによって情報が拡散され、以前の文化祭では、見ることのなかった賑わいが、引き起こされているようです。
他の教室で作られた優れた作品も、たくさん展示されました。
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セレンディピティでは、手作りの楽しさを提案する教室を運営し、個人が持っている能力を引き出す作品作りをしています。
若い世代の人が、手作りをするときは、「生活に必要だから自分で作れるものは自分で・・・」 と考えて取り組む人が多いことでしょう。
セレンディピティには、ある程度の年代になり、自分の時間を多く持つことができるようになった人が、何かを求めて入ってきます。
その年代の人は、本来の能力を失わないために、能力を伸ばすために、自分らしい感性を失わないため、そして何よりも生きがいを持つ手段として、手作りに取り組みたいと考えている人が多いようです。
そんな個人の幸せに触れるような物づくりの提案をしていても、社会の変化は、強く感じています。その社会の変化の中で一人一人が翻弄されている姿も見ます。
その変化の原点にあるのが、ネット社会だと言えそうです。
スマホで簡単に写真やスタンプなど、豊かに情報を含んだ通信を行い、PAYPAYで買い物の決済を行い、旅行や社会情報を収集などなど・・・。
「何かをしたいんだけど・・・」
とセレンディピティの入口に貼った教室案内のチラシに、見入っている方のバッグの中にも、スマホは入っています。
パソコン好きの私も、一日中、ネットの中に流れている情報に関心を寄せています。
求めれば次々と知りたい情報が手に入り、時間が経つのを忘れるほどです。
でも、一日中、情報に触れて過ごしてしまうとどうなるか・・・
「あぁ、頭が痛い・・・」
一日中、パソコンを開く私だから、セレンディピティには、ネット環境を持ち込んでいません。
スマホは持っていますが、セレンディピティにいて、時間があるから、とYouTubを見るなどの行為は、データー使用料金を考えると、出来ません。
そうなるとセレンディピティにいる間は、物づくりをするしかありません。
クラフトテープの小物入れ、織物のマフラー等など、セレンディピティの教室で受講してきた何種類かの作品を作ることができます。
「なんでも作れるわねぇ・・」
と、一芸に秀でている訳ではない、私の物作り姿勢を、チョット皮肉って評価する人がいますが・・・
秀でていない作品ですが、できた時は嬉しいですね。しかも、作っている間の集中力が凄くて、楽しくてたまらなくなります。
ネットのスピードに置いて行かれそうな物づくりという行為です。
「ネットを楽しみ、活用しながら、物づくりで自分を維持できるか・・・」
そんな社会変化の狭間で、私自身を生きていきたいし、多くの人にも、そんな「楽しい生き方術」の気づきの場を提供できたらいいのかもしれません。