ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

『気長な性格』

2006-07-29 | 腹腔鏡
ソフトバンクの王監督が胃がんで腹腔鏡下手術を受けた。
執刀したのは、慶応大学消化器外科胃グループの宇山一朗教授(藤田保健衛生大学)だ。

AERA('06.7.31)の記事に宇山先生のコメントが載っている。
「技術的には私が特に優れているとは思いません。もし腹腔鏡下手術に向いているとすれば、それは『気長な性格』です。腹腔鏡下手術は慎重に進めなければいけないので、短気な医師は向いてないんです。」

たしかにそのとおりだ。私は病院のホームページに治療に対するモットーとして、「丁寧な手術をすること」と載せた。自分では気が長い性格なのかどうかわからないが、宇山先生のコメント見て自分のやってきたことが正しいのだと再認識した。私は、以前より「こんなん、どうやってやるんだろう?っていうオペでも淡々とやってしまう」と言われていた。ラフな手術はしたくない。私のチームには短気な人はお引き取り願いたい。

「手術は野球と同じようにチーム力が重要」AERAの記事の中で慶応大学の北島教授が語る。

そう、腹腔鏡下手術は一人でするものではない。術者の2本の鉗子のほかに、助手がスコープ、補助鉗子などを操作する。私は最高のチームを作りに来た。大事なことは、金儲けでも手術件数を増やすことでもない。いい手術をすることである。
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1 コメント

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Unknown (愛媛・Nしのぶ)
2006-07-30 10:28:20
先生、お忙しい毎日だと思います。



私はお客さんに手術の事を毎日聞かれ、先生の話を毎日していることに気が付きました。



ところで、私は「淡々と」と言う言葉がとても好きです。



がむしゃらに一生懸命より、淡々と何でもこなせるのが一番かっこいいですよね。
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