話題のヒロくんの本です。(って親戚の子みたいな言い方をしてみたけど)
白地に青十字の表紙なのです。
そのまっ白さと神々しい青さに神妙な気持ちになりながら
「赤十字なら医療関係だよな・・・」と本を開くと
隙間が多いぞ・・・
すごく読みやすくて、1時間ほどで読み終わってしまう長さ。
もっと粘っこくじりじりするような展開とかじっくり考えさせられる場面もほしいかなあ。
どう死ぬかという命題について若いのによく考えてるなあ、とかつい
あの若々しくて美しいルックスを思い浮かべて、
親戚のおばちゃん的な見方をしてしまいますが、
何十年も生きてくると、そう簡単にどっちが幸せかなんて、とてもおそろしくて言えないなあ。
後半も、割と想像通りの展開で、
これなら東野圭吾の「変身」のほうが、ぐっと濃いなあ。
発売されると同時に、そりゃあ、あれこれ言われるわけですが、
頑張ってるんじゃないかと思います。
文章全体にはみずみずしさがあふれている感じがします。
まだ若いし、これからどんな成長を遂げるか楽しみでもあります。