看取りをいくつも経験してきた誰からも一目置かれる訪問介護士でさえ、自分の余命宣告に、受け入れられずもがいていた。
この本は、すい臓がんを患った訪問介護士森山文則さんを、佐々涼子さんが取材したノンフィクションです。
家で最期を過ごしたいという気持ちが今までわかっていなかった。介護する家族は大変だもの。
だけど、病院は病気を対策するところで死にゆくところではない。
今後私たちは、「死」を日常から隠さず、毎日の生活の中が死に場所でもあるようにすることだろう。どうか訪問介護やホスピスがもっともっと充実しますように。
生きとし生けるものはみな死ぬ。なのにその当たり前のことを受け入れるのに苦労する。
読むほどに、現在のシステムではどうすればいいのかわからない。行き詰ってしまう終末の過ごし方。みっともなくあがくのは仕方がなさそう。周りに迷惑をかけ嫌がられるのも避けられなさそう。
ただ、いよいよ死期を知った時、人は何かを悟り何かを後世に残すものらしい。
2024年9月に亡くなられたノンフィクション作家の佐々涼子さん。この小説を書かれたときは、まだ脳腫瘍が発覚していなかった。そして「夜明けを待つ」を出版された2023年はすでに病と闘っていた。
エンドオブライフ 2020年2月発行
佐々涼子 1968年神奈川県生まれ
生きとし生けるものはみな死ぬ。なのにその当たり前のことを受け入れるのに苦労する。
読むほどに、現在のシステムではどうすればいいのかわからない。行き詰ってしまう終末の過ごし方。みっともなくあがくのは仕方がなさそう。周りに迷惑をかけ嫌がられるのも避けられなさそう。
ただ、いよいよ死期を知った時、人は何かを悟り何かを後世に残すものらしい。
2024年9月に亡くなられたノンフィクション作家の佐々涼子さん。この小説を書かれたときは、まだ脳腫瘍が発覚していなかった。そして「夜明けを待つ」を出版された2023年はすでに病と闘っていた。
エンドオブライフ 2020年2月発行
佐々涼子 1968年神奈川県生まれ