2017/12/1
・かつての義賊集団「白浪五人男」が再結成してお宝「ビット小判」の解析データを狙う話。
・下敷きにしているのは歌舞伎の「白浪五人男」。
・その「五人」に、小林エレキ、能登英輔、青木玖璃子、櫻井保一というyhsの中心役者を堂々と並べる。
・立ち位置が特殊な最後の一人を客演の深浦佑太が請け負う。
・そこに棚田満、城島イケルの両重鎮が絡む。
・他にも、あちこちの札幌小劇場系の舞台で活躍している役者さんが集う。
・詳しい人ならパンフの配役を見るだけでわくわくする座組み。
・舞台美術が抜群にかっこいい。ぎりぎりまで単純な線と色、さらに大掛かりな仕込みもある。案の定、高村由紀子さんだった。
・明治維新が行われず、江戸時代が現代まで続いているというムチャな世界設定。
・序盤はそんな設定から生まれるカルチャーギャップの面白さが中心。
・そんなカルチャーギャップのど真ん中にいたのが小林エレキくんだった。スマホ持つだけで違和感がすごい。屋号は電気屋なのにIT感が全くない。
・スマホのアラームの悪ふざけ感。
・櫻井保一くんがすっかり色男になっていてちょっと寂しい。
・三人吉三(さんにんきちさ)を「さんにんきてぃ」に転換する力技。
・設定的に現代社会への批評とか風刺が入っている感じを想像していたけど、それより過去作のセルフオマージュや、メタネタをどんどん入れているので、yhs20周年のお祭り的な公演だったような気がする。
・終盤の駆け足表現。盛り上がっていた。もうちょっとたくさん見たかった。
・口上→見得を切る動きは定番に見えて相当難しいんだと思う。
・最後はあの順番でいいのかな?
・達者な役者さんたちが揃いすぎて、120分でも時間足りなかったような気がする。
・終演後、帰りにプッチンプリンを買った。
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