あれ、日付変わっちゃったな。
今日会社の帰りに、天気がよかったのでひと駅ぶん歩いて帰りました。途中まで川沿いの土手に回り道して、夕方少しだけ風もあって、川風に吹かれながらひさしぶりに気持ちよく歩きました。携帯の音楽プレイヤーでボサノヴァを聴いてたのですが、途中で思い直してFMラジオにしました。
家に近い方の局は電波がうまく届かないらしくて、イヤホンのコードを変な形にすると良く入るのですが普通に戻すとダメで、会社に近い方の局に変えて聴いてました。男性と女性のパーソナリティがハガキとかメールとかをぼそぼそと紹介するんですが、床屋で聞くAMラジオなんかと違って会話が全然かみ合わないんだけど、誰も何も気にしないで番組は進んでいく。なんだか聴いた事のあるような曲をきっちり最後まで流す。時々音が割れる、送電線の下をくぐるとき聞きづらくなる、陸橋をくぐる時はだんだん聴こえなくなって、まただんだん入りだす。ラジオ、とくにFMラジオを聴いてるとCDだったら絶対聴かないジャンルの曲とか、TVだったら即チャンネル替えのトークとかものんびりと聴けるんですよね。なぜだろう?不思議だ。
あとあらためて思ったのは、FMラジオのイヤホンを耳に挿してみると、このなんでもない川べりの土手の上に、電波の形をしたいろんな音楽や話や笑い声が行き交っている、っていうのが分かるんですよね。そんでこのちっちゃい機械がそのうちのひとつを選りとってるんだ、って思うと不思議な感じがしました。その番組は街のスタジオから生放送してたんですが、約束された印を結ぶと(ってもただダイヤルを合わせるだけですけどね)ずっと離れた街のガラス張りのスタジオから、CDの曲や話声やパーソナリティの見てる風景が飛んでくる。その距離が縮むというか、瞬間にパッと無くなる感覚が、もしかしたら僕がFMラジオが好きな理由なのかもしれません。