自由民主党がいよいよ苦境になってきた。2期連続で野党が定着するシナリオも濃厚になってきた。最大の要因は、自民党がいまだに脱原発を打ち出せないことである。さすが、どじょう野田首相は消費税増税を自民と公明をだまくらかして法案を通しただけあって、10月の見通しの解散・総選挙に向けて「脱原発」政党を党是とする準備に急速に加速してきた。自民および、橋本新党、小沢新党に勝って、第一党の地位を維持するには、「脱原発」政党として自民との違いを鮮明にし、橋本新党や小沢新党とは争点をなくすしかないという判断だ。このセンスは、論理的には無茶苦茶だが、政治的なセンスとしては優れている。もっとも、増税しないといっていたのにあっさりと反故にした政党だから、脱原発を約束しておきながら、原発を新規に作ったりすることは朝飯前かもしれないが。
民主党の浅はかなインチキ性が、脱原発を望む市民に受け入れられるかは別として、いよいよ土俵際に追い込まれているのが自民党だ。自民党の野党としての実績は消費増税に賛成したことだけ。財務省からは満票が得られるが、国民からはマイナス票だろう。もはや、右思想でタカ派の石破茂総裁誕生で、「原爆技術の維持のために原発は必要」と本音トークを展開し、衆議院議員119人玉砕しか道はないのか。
民主党の浅はかなインチキ性が、脱原発を望む市民に受け入れられるかは別として、いよいよ土俵際に追い込まれているのが自民党だ。自民党の野党としての実績は消費増税に賛成したことだけ。財務省からは満票が得られるが、国民からはマイナス票だろう。もはや、右思想でタカ派の石破茂総裁誕生で、「原爆技術の維持のために原発は必要」と本音トークを展開し、衆議院議員119人玉砕しか道はないのか。