昨年の秋はあれほど安全保障法案のことを報じていたNHKが、今回の参議院選挙の前では黙り込んでいるのはとても不思議です。14年12月の衆議院選挙では消費税のことが政策の中心に掲げられ、安保法案のことはほとんど触れていなかった自民党政権ですが、議席数を3分の2以上獲得したのをいいことに、15年の春ころから国民からすれば突如として安保法案を出してきて、昨年の9月末には強引に通してしまいました。
今年の参議院選挙の唯一の争点は国民からすればだまし討ちに近い、昨年の安保法案の是非しかなく、野党はそのために共産党までが譲歩して統一戦線を組んでいるというのに、肝心のNHKは政権に忖度して安保問題をなるべく触れないようにしているとしか思えません。2日のNHKの報道がその象徴で、見出しに「アベノミクスの是非など争点に」と安保問題は「など」に入れ込んでしまっています。
中国と違って自由に報道できる国なのに、国民の多くが薄々感じている「おかしいのではないか」という声をNHKが代弁できないのだとすれば、受信料を払う意味がありません。
NHKニュース
「事実上の選挙戦へ アベノミクスの是非など争点に」
山口二郎先生の指摘
政党の方向感覚を問う選挙報道が必要だ
「権力を忖度する姿勢で報道の自由が後退」
今年の参議院選挙の唯一の争点は国民からすればだまし討ちに近い、昨年の安保法案の是非しかなく、野党はそのために共産党までが譲歩して統一戦線を組んでいるというのに、肝心のNHKは政権に忖度して安保問題をなるべく触れないようにしているとしか思えません。2日のNHKの報道がその象徴で、見出しに「アベノミクスの是非など争点に」と安保問題は「など」に入れ込んでしまっています。
中国と違って自由に報道できる国なのに、国民の多くが薄々感じている「おかしいのではないか」という声をNHKが代弁できないのだとすれば、受信料を払う意味がありません。
NHKニュース
「事実上の選挙戦へ アベノミクスの是非など争点に」
山口二郎先生の指摘
政党の方向感覚を問う選挙報道が必要だ
「権力を忖度する姿勢で報道の自由が後退」