日経新聞:東芝の原発子会社、28日にも米破産法申請
これは諸刃の剣だろう。オバマ時代ならいざしらず、相手はどんな切り札を切り出してくるかわからないトランプだからだ。三井住友銀行の「ニクベエ(国重氏)」こと国部頭取は自行の貸し倒れを避けるために、ウエスチングハウス(WH)を倒産させて、債務をはっきりさせることが重要だと考えるようだが、そうは問屋がおろさないのではないか。なにせ、WHの倒産はトランプが最も重視する米国の雇用の点で何万人もを路頭に迷わせる施策である(トランプは何度も倒産させてきてるが、中小企業のおっさんは自分のことは棚に上げて他人を批判するのである)。東芝がWHを倒産させれば、トランプのツイッター攻撃が「貸し手のメガバンクに対する米国追放宣言」に波及してもおかしくない。そうなれば米国のトランプ支持者は熱狂するだろう。ニクベエ氏の全銀協での発言はそこまでの「読み」が入った一手だったのか。事務方の用意した原稿も含め、ラストバンカーの真価が問われそうだ。
元来、雇用は重要で経営者の最大の使命だった。くしくも26日夜放送のTBSが大広告主のトヨタのためにオールキャストで作った「リーダーズ2」では、トヨタが戦後直後のつぶれそうなときに、香川照之演じる日銀名古屋支店長に「1600人の解雇を条件とする融資」を突き付けられたことに対して豊田喜一郎社長(2代目)が社長辞任と引き換えに苦渋の決断で解雇をのみ、トヨタを存続させた経緯を描いた。
WHを倒産させれば、トランプ攻撃の返り血を浴びるのは不可避。オバマケアの廃止を通せなかっただけに、日本へ攻撃により、トランプ氏が米国民の批判の矛先をかわすための絶好の標的にしたとしてもおかしくない。そうなれば日本国ももたず、痛み分けで東芝も倒産させ、メガバンクと地銀に泣かせるしかないのではないか。一方、東芝の取引先の共益債権は保護して取引先の中小企業は中小公庫の融資で連鎖倒産は避ける。そのうえで経産省が心配する(原発ルネサンスを焚きつけていながら、マッチポンプだが)「技術流出」を避けるため、倒産後の東芝の半導体(3Dメモリー)事業は国内のスポンサーに買収してもらう。
4年半前に書いた「東芝元社長の岡村日商会頭の原発推進陳情の真意は」でことの本質をつき、現状の東芝の惨状を「予想」してずばり的中した当ブログ執筆者が上記のように分析するのだから、一定の信ぴょう性があると思ってもらっても一分の理はあろう。
これは諸刃の剣だろう。オバマ時代ならいざしらず、相手はどんな切り札を切り出してくるかわからないトランプだからだ。三井住友銀行の「ニクベエ(国重氏)」こと国部頭取は自行の貸し倒れを避けるために、ウエスチングハウス(WH)を倒産させて、債務をはっきりさせることが重要だと考えるようだが、そうは問屋がおろさないのではないか。なにせ、WHの倒産はトランプが最も重視する米国の雇用の点で何万人もを路頭に迷わせる施策である(トランプは何度も倒産させてきてるが、中小企業のおっさんは自分のことは棚に上げて他人を批判するのである)。東芝がWHを倒産させれば、トランプのツイッター攻撃が「貸し手のメガバンクに対する米国追放宣言」に波及してもおかしくない。そうなれば米国のトランプ支持者は熱狂するだろう。ニクベエ氏の全銀協での発言はそこまでの「読み」が入った一手だったのか。事務方の用意した原稿も含め、ラストバンカーの真価が問われそうだ。
元来、雇用は重要で経営者の最大の使命だった。くしくも26日夜放送のTBSが大広告主のトヨタのためにオールキャストで作った「リーダーズ2」では、トヨタが戦後直後のつぶれそうなときに、香川照之演じる日銀名古屋支店長に「1600人の解雇を条件とする融資」を突き付けられたことに対して豊田喜一郎社長(2代目)が社長辞任と引き換えに苦渋の決断で解雇をのみ、トヨタを存続させた経緯を描いた。
WHを倒産させれば、トランプ攻撃の返り血を浴びるのは不可避。オバマケアの廃止を通せなかっただけに、日本へ攻撃により、トランプ氏が米国民の批判の矛先をかわすための絶好の標的にしたとしてもおかしくない。そうなれば日本国ももたず、痛み分けで東芝も倒産させ、メガバンクと地銀に泣かせるしかないのではないか。一方、東芝の取引先の共益債権は保護して取引先の中小企業は中小公庫の融資で連鎖倒産は避ける。そのうえで経産省が心配する(原発ルネサンスを焚きつけていながら、マッチポンプだが)「技術流出」を避けるため、倒産後の東芝の半導体(3Dメモリー)事業は国内のスポンサーに買収してもらう。
4年半前に書いた「東芝元社長の岡村日商会頭の原発推進陳情の真意は」でことの本質をつき、現状の東芝の惨状を「予想」してずばり的中した当ブログ執筆者が上記のように分析するのだから、一定の信ぴょう性があると思ってもらっても一分の理はあろう。