演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/04/27 浅草演芸ホール下席後半・昼の部

2008-04-27 | 芸協定席見ブんログ
桂宮治…『子ほめ』
※間・声・表情・テンポ・勢い・・・どれも申し分なし。おまけに目がキラキラしています。
初高座の時にも書きましたが、それぞれの登場人物に合った風貌は大きな武器です。
この先、与太郎やおかみさんをどのように演じるかという楽しみもある人です。

笑福亭羽光…『動物園』
※羽光さんのこの噺もいいなぁ・・・。

春風亭笑松…『鰻屋』
(昔昔亭健太郎休演)
※親指が短いのかな?鰻の頭が少ししか出ません???

ナイツ…「マイケル・ジャクソン物語」
※初めて聞くネタ。「マイケル・ジャぱねっと」って・・・

桂文月…『転失気』
※「転失気」の意味が分かってから場内の空気が一変しました。

春風亭柳之助…『時そば』
※袂に手を入れて、金を出す仕草がウケてました。

一矢…「相撲漫談」
(鏡味正二郎休演)
※外国人力士の本名を羅列。高見盛はありませんでした。

神田紅…『お富与三郎 出会い~仕置き』
※見せ場での「紅!」という掛け声を掛けそびれました

三遊亭金遊…『開帳の雪隠』
※回向院のマクラが昨日の笑遊師匠と同じだったので、「蝦蟇の油」かと思いましたが・・・。

松乃家扇鶴…「深川くずし~都々逸~ストトン節~イヤーン~東雲節~犬の都々逸~猫になりたや~唐傘」
※「吉原にごあんな~い!」がなかった・・・

三遊亭栄馬…『代り目(酔っ払い)』

神田松鯉…『天保六花撰 河内山宗俊 卵の強請り』
(三笑亭笑三昼夜交代・三笑亭可楽順序変更)
※「東京かわら版」の遅々として進まないコラムに苛立ちを隠せない方。
ぜひ、生の「松鯉先生」に触れて下さい。理屈じゃないんです。

スティファニー…「プチ☆レディー(ここあ&HIROMI)」
※リングのマジックを準備しておきながら中止・・・(ここあ)。
トランプの数字当てでミス・・・(HIROMI)。
マギー一門じゃないんだから、マジックで笑わせてどうする!

三笑亭可楽…『ちりとてちん』
(神田松鯉順序変更)

《お仲入り》

三遊亭笑遊…「漫談」
※おかみさんのノロケとも思える漫談。

新山ひでや・やすこ…「カラオケ料理」
※今日も良いお客さんでした・・・

三遊亭遊三…『不精床』

古今亭寿輔…『生徒の作文』
※最前列に1つ空いた席を酔っ払った中年のオッサンが取り、寿輔師匠が登場しているにもかかわらず高座を背にして奥さんと娘さんに空いている席を指示。
寿輔師匠もしばらくその様子を見ていましたが、あまりにも不見識な態度に一言注意。
ところがそのオッサンが席に座らず、寿輔師匠に対し「声が聞こえない」「マイクの音を上げろ」などと注文をつけて絡むものだから、ついに寿輔師匠がキレた!
『うるせぇっ!!!』
「おい、前座さん。つまみ出せ!」と2回指示を出しても絡むオッサンに、とうとう演芸ホールの兄さん2人が退場を促しました。そこに娘さんが取り入って、「今度しゃべったら本当に退場」という約束をし、演芸ホールの兄さんが寿輔師匠に承諾・謝罪して再開となりました。(本来ならオッサンが謝るべきですが、座ってヘラヘラニタニタ笑うだけ)
「やる気なくなっちゃったなぁ…」と言う寿輔師匠ですが、最前列に小学生の女の子がいたので「本当は帰りたいけど、お嬢ちゃん、あなただけのためにやるから」と、もう一度高座の袖に戻り、「しゃぼん玉」の出囃子と共に再登場。
本音はハラワタが煮えくり返っているハズですが、大人の対応をした寿輔師匠の優しさに場内からも大きな拍手が送られました

都家歌六…「憧れのハワイ航路~ホーム・スィート・ホーム~マドロスの恋~マリネラ~月光値千金~ラ・クンパルシータ」
(やなぎ南玉休演)
※珍しく“弓の毛”が毛羽立っていました。それも3本。なかなか気付かなかった歌六師匠、最後の「ラ・クンパルシータ」の前に毛羽を発見
「ええぇいっ!」という物凄い気合をかけて抜いていました

三遊亭圓遊…『肝つぶし』


変更で講談2席と、私にとっては願ったり叶ったりの番組でしたが、たった1人の酔客のために後味の悪さが残ったのも事実。
浅草や池袋は末廣亭と違って場内に係員がいないため、絡んだり写真を撮ったりする客がいても気が付きにくいのがウィークポイントだと思います。
ホール前で呼び込みするのも結構ですが、5人位いる従業員の1人ぐらいは場内にいても良いのではないでしょうか?