後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔179〕プーシキン美術館展を見た後は、「アベ政治を許さない」駅頭活動に合流しましょう。

2018年04月19日 | 美術鑑賞
 本題に入る前に、信じられないような本当の話をしましょう。
 佐川 宣寿、第48代国税庁長官が国会にて証人喚問を受けたのは3月27日のことでした。その前日の午前中、NHKに思いあまって電話をしたのです。
「他局がすべて財務省文書を『改ざん』と表記しているのに、なぜNHKだけ『書き直し』なのでしょうか。悪意を持って書き直したのが事実であることがわかったのだから『改ざん』とすべきでしょう。」
 多少厳しい口調で言いました。NHKの職員はただ「ご意見ありがとうございました。」と話を聞くだけでした。ところが翌朝、NHKのテレビ番組欄を見てびっくり、何と「改ざん」となっていたのです。…私の電話が番組表記を変えたとは到底思えないのですが、おそらく多くの国民が同じことを感じていて、電話で抗議をしたのではないでしょうか。それらが力となってNHKを動かしたのでしょう。やはり行動しなければいけないなと実感した次第です。
 ちなみに「改ざん」表記はTBSとテレ朝が早く、日テレとテレビ東京、フジテレビは遅かったですね。どの局が権力を監視していて、どの局が権力に迎合しているかは番組表を比較してみると一目瞭然です。
 以前、清瀬市の広報に「Jアラートの全国一斉情報伝達訓練が実施されます」という案内が出ていました。「この訓練では市内全域の防災行政無線を起動し、下記の内容で試験放送を行いますので、ご了承ください。」とあったのです。そこでここでも電話作戦です。
「Jアラートの全国一斉情報伝達訓練は敵がい心を生み、煽るだけで自治体がやることではないでしょう。国に対して戦争回避のための話し合い外交を求めるのが自治体の役目ではないでしょうか。中止すべきです。」
 ここでも防災係はただ聞くだけで、ご意見として伺っておきますという態度なのです。実際は残念ながら放送は中止されませんでしたが、市民の意見が届いただけでも何かが変わるのではないでしょうか。多くの人が電話作戦に参加してくれることを願っています。

 さて、4月の東京都美術館のシニアディ(月1回、第3水曜日、年10回程度)に行こうがどうか迷ってしまいました。前日からの冷たい雨です。雨が止むのはどうやら昼過ぎの天気予報です。まあでも、雨の日に上野まで足を運ぶのは自分の健康のためでもあるのです。えいやあ、行ってしまえ! ということで「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画」を見ることにしました。
 雨脚が弱まったお昼過ぎ、昼食を済ませて都美術館に乗り込みました。この雨の中でも美術館に向かう人は少なくありません。しかし、さすがに並ばなくても入館できました。
 しかし、人の後ろから作品を鑑賞するのもいつものことです。疲れるので「解説」はほとんど読まないことにしました。
 今までロシアを訪れたことはありません。だから今回のプーシキン美術館展の作品はすべて初めてでした。ロシアといえばいずれエルミタージュ美術館には行きたいとは思っているのですが…。特に、ダ・ヴィンチの2点の絵画とリーメンシュナイダーの作品鑑賞のためです。

 もう1つの情報があります。シニアディ以外でもシニア料金があります。1600円のところ65歳以上は1000円です。意外と知られていないことですが。

 では、東京都美術館のHPを紹介しましょう。

●プーシキン美術館展-旅するフランス風景画(東京都美術館HPより)
珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館から、17世紀から20世紀の風景画65点が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。
 なかでも、初来日となるモネの《草上の昼食》では、同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。
 ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。
 初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」をどうぞお楽しみください。

○みどころ
1. ロシア・モスクワから65点が来日
 革命前のモスクワで財をなした伝説的な2人のコレクター、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフが19世紀末から20世紀初頭に収集したコレクションを中心に、モスクワのプーシキン美術館からフランスの近代風景画65点をご紹介します。
2. フランス近代風景画の流れがわかる
 17世紀半ばから20世紀初頭のフランス風景画を、描かれた時代と場所を軸に展示します。芸術家たちの自然に対するまなざしと表現の変化をご堪能いただけます。
3. クロード・モネ《草上の昼食》初来日!
 《草上の昼食》は、モネが印象派の画家として花開く前、20代半ばで描いたみずみずしい作品です。マネの《草上の昼食》に刺激を受け着手した、若きモネの挑戦が初来日します。

 今回の展覧会で最も楽しみにしていたのはアンリ・ルソーの作品でした。代表作はほぼ見尽くしているのですが、「馬を襲うジャガー」はまだ見ていません。印象派とは全く異質な作品に驚きます。一際輝いて私には映りました。だって、とても奇妙な絵なのです。襲われているはずの馬がこちらをじっと見つめています。まるで陶酔しているかのようです。エクスタシーの表情のように見えなくもありません。ルソーの絵はいつもそうです。実に静かなあり得ない世界が充満しているのです。
 私はルソーが大好きで、下掲の作品はすべて見ています。ここでルソーに出合うとは、思わぬ収穫でした。

■ルソーの代表作(ウィキペディアより)
私自身:肖像=風景(1890年)(プラハ国立美術館)
戦争(1894年)(オルセー美術館)
眠るジプシー女(1897年)(ニューヨーク近代美術館)
蛇使いの女(1907年)(オルセー美術館)
ジュニエ爺さんの二輪馬車(1908年)(オランジュリー美術館)


 さて、この日は、池袋のブックオフとジュンク堂に足を運んで、清瀬駅での街頭行動に合流しました。いつもの北口のペデストリアンデッキは共産党の市議さん等が陣取っていました。そこで南口に移動して、自民党の改憲4項目批判をマイクで展開しました。無所属市民派市議と一緒でした。「東京電力福島原発刑事訴訟 厳正な判決を求める署名」「安倍政権での憲法改悪反対3000万」署名、市議会だより、肉球新党の憲法パンフレット、脱原発・反原発集会のお知らせ(前ブログ参照)などの配布でした。
 街角で我々を目にしたら声をかけてくださいね。

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