前回ブログに書いた方法でドイツ語でネット検索したら、中世ドイツ彫刻家についての様々な情報を目にすることができました。リーメンシュナイダーほどではありませんが、意外な人物がドイツでは著名なのだということなどが刻々わかってきて、私はひとり興奮状態でいました。
日本語の翻訳が不十分ながらも結構参考になりそうだということで、自分なりの中世ドイツ彫刻作家列伝を作ることにしました。
ところが残念なことに、バリアーがかかっているのか、画像入りは1頁しか印刷できないようになっていたのです。しょうがないので、文章だけをほぼすべてコピーして小冊子を作りました。さらに画像入りの1頁だけを集めて別の冊子を作ったのです。これでなんとか自分なりの中世ドイツ彫刻家資料ができあがりました。
2種類の自作資料を眺めながら、ひとりで日本語訳に突っ込みを入れたりしながら楽しんで読んでいるのです。
読み進めるうちにこれらの作家たちに関する動画はないのかが気になってきました。そこでいよいよ動画検索です。これがけっこう楽しくて、実に様々な発見があったのです。簡単に書いておきましょう。
皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか。ドイツ語表記を下掲しておきますのでコピーしてお使いください。
【中世ドイツ彫刻家ドイツ語での画像検索】
■ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider …ドイツ最大の彫刻家(と思います。)
*多数の動画あり。なんとベルリンにあるボーデ博物館館長のジュリアン・シャプュイさん登場です。現在閉館中で2週間前に収録したようです。18分間、聖ゲオルクの前で話しています。数年前に日本にやってきた作品ですね。もちろん話すのはドイツ語ですけどね。シャプュイさんは福田緑が長らく親しくさせていただいている方で、緑の『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(3巻目、丸善プラネット)の前書きを書いていただきました。さらにミヒェル・エーアハルト、ニコラウス・ゲルハールトについても語っていますよ。この動画で全部見ることができます。
●2020/04/16に公開 (画像のコメントより翻訳機で)
ボーデ美術館の館長であるジュリアン・シャプイが、ボーデ美術館のこの特別ツアーにご案内し、希望を広め、現在と現在の両方の保護を伝える画像をお届けします。 そして、このように困難な時期に役立つことができます。 その中には、当時センセーションを巻き起こした後期中世美術のいくつかの主要な作…
https://www.youtube.com/watch?v=mokJvdR6dFc
■ミヒェル・エーアハルト Michel Erhart…リーメンシュナイダーの師とも言われています。
*シャピュイさんの動画は「庇護マントの聖母子像」についてです。前掲『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』の表紙を飾っている作品です。
■ニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデン Niklaus Gerhaert von Leyden…リーメンシュナイダーはこちらでも修行したようです。オランダ人
*シャピュイさんの動画は「ダンゴルスハイマーの聖母子像」について語っています。これも『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』に収録されています。
*さらにさらに、フランクフルトのリービークハウスのステファン・ロラーさん(博士)解説の二つの動画〔リービークハウス監修のようです〕があがっています。ロラーさんにも緑は親しくさせてもらっています。前ブログで触れたゲルハールトの図録の責任編集者です。昨年サイン入りで直接手渡しで本をいただきました。
動画の一つはネルトリンゲン聖堂の彫刻で、緑がこの秋出版予定、現在鋭意制作中の『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(4巻目)で力を入れて紹介しています。もう一つがリービークハウスとストラスブールの博物館の作品紹介です。このストラスブールの自刻像は4冊目の裏表紙の候補です。
https://www.youtube.com/watch?v=j7T0YMHqNpg
■ファイト・シュトース Viet Stoss…リーメンシュナイダーのライバルとも(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*さすがにクラクフの大聖堂の多数動画がアップされています。ここにはもう一度行きたいと思っています。
■アダムクラフト Adam Kraft…キリストが十字架を背負った数々の像で有名(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*2016年ベルリンでの研究会の様子(アメリカアカデミー、1時間13分)が紹介されていました。ニュルンベルク博物館(1:12)の動画もありました。ニュルンベルク博物館に多くの作品があり、そこで図録も出ています。
■ミヒャエル・パッハー Michael Pacher…チロル地方で活躍した絵と彫刻両刀遣いの作家(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*アルテピナコテークの有名な絵やオーストリアのヴォルフガング教会などの動画があります。ヴォルフガング教会の祭壇は緑の3巻に収録されています。(教会提供写真)
■ハンス・ムルチャー Hans Multscher…初期の絵と彫刻両刀遣いの作家(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*ウルム大聖堂の中に作品が登場してきます。逞しいキリスト像です。
■ハンス・バックオッフェン Hans Backoffen…野外の石の大きな作品が多いようです。
*3巻に登場しますが、映像はまだノータッチです。
■ハンス・ダウハー Hans Daucher…ミヒェル・エーアハルトの孫、アウクスブルクの聖アンナ教会のキリストを支える像が秀逸
*聖アンナ教会のかわいらしい数人の天使たちのごく短い紹介動画です。(緑の本、4巻に多数紹介)
■グレゴール・エーアハルト Gregor Erhart…ミヒェル・エーアハルトの子、ルーブル美術館のマグダラナマリアが有名
*動画はルーブル美術館のマクダラナマリアが多数ありました。(緑の本、4巻に紹介)
■ペーター・フィッシャー Peter Viscyer…金属彫刻家、ニュルンベルクのゼバールドゥス教会の墓碑が最高傑作(4巻掲載)
*なぜか動画は見つかりませんでした。
*ちなみに私のパソコンの現在の立ち上げ画面はアダム・クラフトが枝を折っている像でピーター・フィッシャー の作品です。2人はニュルンベルクの彫刻仲間だったようです。
■エラスムスグラッサー Erasmus Grasser…大胆な踊る人などユニークな作品が多い
*近年開催されたミュンヒェンのバイエルン博物館のグラッサー展の動画がありました。ここのマティアス・ベニガー博士が4巻の前書きを書いてくださるということで楽しみにしています。4巻表紙(素晴らしいですよ!)だけでなく数頁にわたって彼の写真を掲載予定でいます。
■ハンス・ラインヴェルガー Hans Leinberger…逞しい聖母子像や妖しい感じの聖母子像など個性派作家ナンバーワン(と思っています。)
*モースブルクのカストゥールス教会の動画がありました。ここの作品は3巻だけでなく4巻にも紹介する予定です。
まだまだ作家は数えられるのですがこの程度にしておきます。そのうちにまた紹介したいと思います。
日本語の翻訳が不十分ながらも結構参考になりそうだということで、自分なりの中世ドイツ彫刻作家列伝を作ることにしました。
ところが残念なことに、バリアーがかかっているのか、画像入りは1頁しか印刷できないようになっていたのです。しょうがないので、文章だけをほぼすべてコピーして小冊子を作りました。さらに画像入りの1頁だけを集めて別の冊子を作ったのです。これでなんとか自分なりの中世ドイツ彫刻家資料ができあがりました。
2種類の自作資料を眺めながら、ひとりで日本語訳に突っ込みを入れたりしながら楽しんで読んでいるのです。
読み進めるうちにこれらの作家たちに関する動画はないのかが気になってきました。そこでいよいよ動画検索です。これがけっこう楽しくて、実に様々な発見があったのです。簡単に書いておきましょう。
皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか。ドイツ語表記を下掲しておきますのでコピーしてお使いください。
【中世ドイツ彫刻家ドイツ語での画像検索】
■ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider …ドイツ最大の彫刻家(と思います。)
*多数の動画あり。なんとベルリンにあるボーデ博物館館長のジュリアン・シャプュイさん登場です。現在閉館中で2週間前に収録したようです。18分間、聖ゲオルクの前で話しています。数年前に日本にやってきた作品ですね。もちろん話すのはドイツ語ですけどね。シャプュイさんは福田緑が長らく親しくさせていただいている方で、緑の『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(3巻目、丸善プラネット)の前書きを書いていただきました。さらにミヒェル・エーアハルト、ニコラウス・ゲルハールトについても語っていますよ。この動画で全部見ることができます。
●2020/04/16に公開 (画像のコメントより翻訳機で)
ボーデ美術館の館長であるジュリアン・シャプイが、ボーデ美術館のこの特別ツアーにご案内し、希望を広め、現在と現在の両方の保護を伝える画像をお届けします。 そして、このように困難な時期に役立つことができます。 その中には、当時センセーションを巻き起こした後期中世美術のいくつかの主要な作…
https://www.youtube.com/watch?v=mokJvdR6dFc
■ミヒェル・エーアハルト Michel Erhart…リーメンシュナイダーの師とも言われています。
*シャピュイさんの動画は「庇護マントの聖母子像」についてです。前掲『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』の表紙を飾っている作品です。
■ニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデン Niklaus Gerhaert von Leyden…リーメンシュナイダーはこちらでも修行したようです。オランダ人
*シャピュイさんの動画は「ダンゴルスハイマーの聖母子像」について語っています。これも『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』に収録されています。
*さらにさらに、フランクフルトのリービークハウスのステファン・ロラーさん(博士)解説の二つの動画〔リービークハウス監修のようです〕があがっています。ロラーさんにも緑は親しくさせてもらっています。前ブログで触れたゲルハールトの図録の責任編集者です。昨年サイン入りで直接手渡しで本をいただきました。
動画の一つはネルトリンゲン聖堂の彫刻で、緑がこの秋出版予定、現在鋭意制作中の『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(4巻目)で力を入れて紹介しています。もう一つがリービークハウスとストラスブールの博物館の作品紹介です。このストラスブールの自刻像は4冊目の裏表紙の候補です。
https://www.youtube.com/watch?v=j7T0YMHqNpg
■ファイト・シュトース Viet Stoss…リーメンシュナイダーのライバルとも(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*さすがにクラクフの大聖堂の多数動画がアップされています。ここにはもう一度行きたいと思っています。
■アダムクラフト Adam Kraft…キリストが十字架を背負った数々の像で有名(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*2016年ベルリンでの研究会の様子(アメリカアカデミー、1時間13分)が紹介されていました。ニュルンベルク博物館(1:12)の動画もありました。ニュルンベルク博物館に多くの作品があり、そこで図録も出ています。
■ミヒャエル・パッハー Michael Pacher…チロル地方で活躍した絵と彫刻両刀遣いの作家(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*アルテピナコテークの有名な絵やオーストリアのヴォルフガング教会などの動画があります。ヴォルフガング教会の祭壇は緑の3巻に収録されています。(教会提供写真)
■ハンス・ムルチャー Hans Multscher…初期の絵と彫刻両刀遣いの作家(緑の本、3,4巻に多数紹介)
*ウルム大聖堂の中に作品が登場してきます。逞しいキリスト像です。
■ハンス・バックオッフェン Hans Backoffen…野外の石の大きな作品が多いようです。
*3巻に登場しますが、映像はまだノータッチです。
■ハンス・ダウハー Hans Daucher…ミヒェル・エーアハルトの孫、アウクスブルクの聖アンナ教会のキリストを支える像が秀逸
*聖アンナ教会のかわいらしい数人の天使たちのごく短い紹介動画です。(緑の本、4巻に多数紹介)
■グレゴール・エーアハルト Gregor Erhart…ミヒェル・エーアハルトの子、ルーブル美術館のマグダラナマリアが有名
*動画はルーブル美術館のマクダラナマリアが多数ありました。(緑の本、4巻に紹介)
■ペーター・フィッシャー Peter Viscyer…金属彫刻家、ニュルンベルクのゼバールドゥス教会の墓碑が最高傑作(4巻掲載)
*なぜか動画は見つかりませんでした。
*ちなみに私のパソコンの現在の立ち上げ画面はアダム・クラフトが枝を折っている像でピーター・フィッシャー の作品です。2人はニュルンベルクの彫刻仲間だったようです。
■エラスムスグラッサー Erasmus Grasser…大胆な踊る人などユニークな作品が多い
*近年開催されたミュンヒェンのバイエルン博物館のグラッサー展の動画がありました。ここのマティアス・ベニガー博士が4巻の前書きを書いてくださるということで楽しみにしています。4巻表紙(素晴らしいですよ!)だけでなく数頁にわたって彼の写真を掲載予定でいます。
■ハンス・ラインヴェルガー Hans Leinberger…逞しい聖母子像や妖しい感じの聖母子像など個性派作家ナンバーワン(と思っています。)
*モースブルクのカストゥールス教会の動画がありました。ここの作品は3巻だけでなく4巻にも紹介する予定です。
まだまだ作家は数えられるのですがこの程度にしておきます。そのうちにまた紹介したいと思います。