2016年3月15日(火)、清瀬市役所4階、総務文教委員会が10時から開かれていました。事務局からの案内で、私の請願についての審議が行われるということでした。ここでの陳情・請願は4回目です。他の1件ほど審議があって、請願は10時半頃から始まることが多いのです。
請願者の補足説明として私に与えられた時間は約3分とのこと、その骨子を話すしかありません。その内容に触れる前に、請願文を読んでみてください。私としてはかなり気合いを入れて書いたものです。3.11のフクシマから、昨年の川内原発・伊方原発現地反対行動や、数回の東京での「さようなら原発」大集会などを通して、私が考えている「人類と共存できない原発」の根拠について私の言葉で書いたものです。
原発を停止し、再稼働に反対する意見表明についての請願
紹介議員 ふせ由女
〔請願の趣旨〕
安倍政権は川内・高浜原発の再稼働を強行した。しかし、私たち「清瀬・憲法九条を守る会」の会員は福島原発事故以来、原発の危険性を痛感し、全ての原発を廃炉にして再生可能エネルギーに切り替えるべきだと考えている。福島原発事故が進行中である現在、稼働原発を停止し、さらなる再稼働に反対することを貴市議会として意見表明し、国に対して要請することを求めたい。
〔請願の理由〕
原発廃絶の最大の理由はフクシマを経験して明らかなように、人類に最悪の危険をもたらすということである。核廃棄物の放射能汚染自然消滅は約10万年と言われ、人類の手での安全保管は不可能である。どこの海岸の地下に安全な最終処分場が確保できるのだろうか。
電力会社は原子力の発電は安価だと喧伝しているがこれは全くの詭弁で、「安全」に保管したり、最終廃棄まで含めると膨大な費用がかかるのは常識である。事故が起きた場合の処理費用は税金で賄われることを考えると、安く済むはずがない。
人間の手には負えなく、高価この上ない原発を安倍政権が稼働させる理由は、「平和利用」ではなくて核兵器開発と結びついている。核兵器を持たない日本が膨大なプルトニウムを保持している事実、原発製造3メーカーがいずれも名だたる武器製造会社であることが意味するものはそのことである。戦争が始まったら真っ先に狙われるのは無防備な原発54基と沖縄の基地と言われている。
最後に、原発稼働は、人間の倫理として、人の道としてやってはいけないことではないかと思う。10万人以上家に帰れない福島の人と、清瀬に住む我々がどう連帯できるのか。また我々の次の世代に何ができて、何をやってはいけないのか、問われているのはこのことだろうと思う。
以上の考えから、貴市議会として、国に対し「原発を停止し、再稼働に反対する意見表明」を行うよう要請したい。
2016年2月21日
清瀬市議会議長
渋谷のぶゆき様
清瀬・憲法九条を守る会 福田三津夫
傍聴者は20人程度だったでしょうか。3分間の私の話は、先日の大津地裁の高浜原発差し止め判決から始まりました。この判決の趣旨は、世界で最も厳しいと安倍政権が豪語する原子力規制委員会の稼働基準の根拠が薄いということ、フクシマからしっかり学んでいないということがその大きな柱でした。
確かにフクシマから全く学んでいません。東電の元幹部たちは想定外の津波がメルトダウンの大きな理由だと言いました。ところがこれが全くの嘘だということが明らかになってきました。東電はフクシマの数年前から、15.7メートルの津波の可能性を知っていたのです。実際の津波の高さは15.5メートルという報道もあります。あるいはそれ以下だった可能性もあります。しかし、財政的な理由で防波堤建設を放棄したのです。昨年、元幹部(社長、副社長、計3人)が強制起訴されました。最大の争点はこの点でしょうか。すでに裁判が始まっていますが、ついにフクシマの真実が明かされ、責任の所在が白日の下にさらされることになるでしょう。関西電力はこうした事実から目をそらしていると山本義彦裁判長は指摘したのです。
関電の異議申し立てでまた裁判が始まります。山本裁判長は変更なしなので、よい結果を期待したいものです。
さて、この判決を受けて初めて稼働中の原発が停止されました。汚染水漏れがあったり、スイッチを入れたにもかかわらず作動しなかったことがテレビカメラを通して明らかにされました。何が起こったのか唖然とし、右往左往する職員のみっともなさったらありはしませんでしたね。フクシマと同じでした。
今稼働中の原発は二基だけになりました。昨年の夏、再稼働された鹿児島の川内原発です。この原発は本当に危険です。桜島火山が近くにあるだけでなく、日本列島そのものが世界でまれに見る火山列島なのです。鹿児島市からバスで約1時間半、薩摩川内市に入ります。原発への道はこの一本、もし原発事故が起きたら大渋滞が起こることは必定だし、道路のがけ崩れが頻繁に起こっていることはテレビ放送で周知の事実です。ウミガメが産卵するこの浜辺の原発に事故があったら、海や山の生き物は死に絶えるでしょう。
請願は不採択でした。佐々木あつ子市議(日本共産党)、宮原りえ市議(風・生活者ネット)、ふせ由女市議(共に生きる)の賛成論議は理路整然としていて内容の濃いものでした。唯一の反対意見は友野ひろ子市議(清瀬自民クラブ)でした。自民党の政策集から丸写しでもしたのでしょうか。経済優先、大企業を擁護し、〈いのち〉を一顧だにしない冷たい言い回しでした。渋谷けいし市議(清瀬自民クラブ)、鈴木たかし市議(公明党)にいたっては、一言も議論に参加しないで反対しました。3対3の可否同数で、委員長・石川秀樹市議(風・生活者ネット)に託されました。予想通り、彼は反対に一票を投じました。したがって、この委員会では否決され、本会議に回されます。残念ながらここでもわずかの差で不採択でしょうか。
世論調査などでの民意は確実に脱原発、反原発です。であれば、清瀬市議会は民意を反映していないことになります。市議会議員の構成を変えるしかないでしょうね。
5回目の請願は「従軍慰安婦問題」を取り上げようと思っています。
請願者の補足説明として私に与えられた時間は約3分とのこと、その骨子を話すしかありません。その内容に触れる前に、請願文を読んでみてください。私としてはかなり気合いを入れて書いたものです。3.11のフクシマから、昨年の川内原発・伊方原発現地反対行動や、数回の東京での「さようなら原発」大集会などを通して、私が考えている「人類と共存できない原発」の根拠について私の言葉で書いたものです。
原発を停止し、再稼働に反対する意見表明についての請願
紹介議員 ふせ由女
〔請願の趣旨〕
安倍政権は川内・高浜原発の再稼働を強行した。しかし、私たち「清瀬・憲法九条を守る会」の会員は福島原発事故以来、原発の危険性を痛感し、全ての原発を廃炉にして再生可能エネルギーに切り替えるべきだと考えている。福島原発事故が進行中である現在、稼働原発を停止し、さらなる再稼働に反対することを貴市議会として意見表明し、国に対して要請することを求めたい。
〔請願の理由〕
原発廃絶の最大の理由はフクシマを経験して明らかなように、人類に最悪の危険をもたらすということである。核廃棄物の放射能汚染自然消滅は約10万年と言われ、人類の手での安全保管は不可能である。どこの海岸の地下に安全な最終処分場が確保できるのだろうか。
電力会社は原子力の発電は安価だと喧伝しているがこれは全くの詭弁で、「安全」に保管したり、最終廃棄まで含めると膨大な費用がかかるのは常識である。事故が起きた場合の処理費用は税金で賄われることを考えると、安く済むはずがない。
人間の手には負えなく、高価この上ない原発を安倍政権が稼働させる理由は、「平和利用」ではなくて核兵器開発と結びついている。核兵器を持たない日本が膨大なプルトニウムを保持している事実、原発製造3メーカーがいずれも名だたる武器製造会社であることが意味するものはそのことである。戦争が始まったら真っ先に狙われるのは無防備な原発54基と沖縄の基地と言われている。
最後に、原発稼働は、人間の倫理として、人の道としてやってはいけないことではないかと思う。10万人以上家に帰れない福島の人と、清瀬に住む我々がどう連帯できるのか。また我々の次の世代に何ができて、何をやってはいけないのか、問われているのはこのことだろうと思う。
以上の考えから、貴市議会として、国に対し「原発を停止し、再稼働に反対する意見表明」を行うよう要請したい。
2016年2月21日
清瀬市議会議長
渋谷のぶゆき様
清瀬・憲法九条を守る会 福田三津夫
傍聴者は20人程度だったでしょうか。3分間の私の話は、先日の大津地裁の高浜原発差し止め判決から始まりました。この判決の趣旨は、世界で最も厳しいと安倍政権が豪語する原子力規制委員会の稼働基準の根拠が薄いということ、フクシマからしっかり学んでいないということがその大きな柱でした。
確かにフクシマから全く学んでいません。東電の元幹部たちは想定外の津波がメルトダウンの大きな理由だと言いました。ところがこれが全くの嘘だということが明らかになってきました。東電はフクシマの数年前から、15.7メートルの津波の可能性を知っていたのです。実際の津波の高さは15.5メートルという報道もあります。あるいはそれ以下だった可能性もあります。しかし、財政的な理由で防波堤建設を放棄したのです。昨年、元幹部(社長、副社長、計3人)が強制起訴されました。最大の争点はこの点でしょうか。すでに裁判が始まっていますが、ついにフクシマの真実が明かされ、責任の所在が白日の下にさらされることになるでしょう。関西電力はこうした事実から目をそらしていると山本義彦裁判長は指摘したのです。
関電の異議申し立てでまた裁判が始まります。山本裁判長は変更なしなので、よい結果を期待したいものです。
さて、この判決を受けて初めて稼働中の原発が停止されました。汚染水漏れがあったり、スイッチを入れたにもかかわらず作動しなかったことがテレビカメラを通して明らかにされました。何が起こったのか唖然とし、右往左往する職員のみっともなさったらありはしませんでしたね。フクシマと同じでした。
今稼働中の原発は二基だけになりました。昨年の夏、再稼働された鹿児島の川内原発です。この原発は本当に危険です。桜島火山が近くにあるだけでなく、日本列島そのものが世界でまれに見る火山列島なのです。鹿児島市からバスで約1時間半、薩摩川内市に入ります。原発への道はこの一本、もし原発事故が起きたら大渋滞が起こることは必定だし、道路のがけ崩れが頻繁に起こっていることはテレビ放送で周知の事実です。ウミガメが産卵するこの浜辺の原発に事故があったら、海や山の生き物は死に絶えるでしょう。
請願は不採択でした。佐々木あつ子市議(日本共産党)、宮原りえ市議(風・生活者ネット)、ふせ由女市議(共に生きる)の賛成論議は理路整然としていて内容の濃いものでした。唯一の反対意見は友野ひろ子市議(清瀬自民クラブ)でした。自民党の政策集から丸写しでもしたのでしょうか。経済優先、大企業を擁護し、〈いのち〉を一顧だにしない冷たい言い回しでした。渋谷けいし市議(清瀬自民クラブ)、鈴木たかし市議(公明党)にいたっては、一言も議論に参加しないで反対しました。3対3の可否同数で、委員長・石川秀樹市議(風・生活者ネット)に託されました。予想通り、彼は反対に一票を投じました。したがって、この委員会では否決され、本会議に回されます。残念ながらここでもわずかの差で不採択でしょうか。
世論調査などでの民意は確実に脱原発、反原発です。であれば、清瀬市議会は民意を反映していないことになります。市議会議員の構成を変えるしかないでしょうね。
5回目の請願は「従軍慰安婦問題」を取り上げようと思っています。