こんばんは、あっきーです。
「春フェス版SEED」本番前日のリハーサルではステージの広さという問題に遭遇し、それを演技でカバーすることの必要性、暗転で転び照明装置にぶつかったりと、ぎりぎりまで色々ありました。
それでも、ステージ上を歩く感触、足音、空間、そしてライトの温かさ、スポットが当たった時のぞくぞく感を覚えると、弾けそうな気持ちで一杯になる。この世界に突入すると、今までの苦労や本番への不安が頭の中を駆け巡りながらも、別の(本当の?)自分が覚醒するのを感じる。
化粧をしながら気持ちの移行、少し高揚した状態で舞台へ出る。ただ、いつもと違ったのは出て間もなく起きたアクシデントで、少しずつ変えようとしていたウェイトがいきなりMAXになってしまったこと。自分の意志を無視してスイッチを入れてしまった、もう間髪入れずいくしかない。劇の中の劇みたいな・・・・そして、それを冷静に見ている自分がいる。
反省も解決も自分でする、とにかく考える。少しずつ見えてくる自分。翌日は場内係でお手伝い、他の団体の作品を見せて頂き、感度が良くなっている自分を発見。経験値は確かに上っている、けれどまだまだ未熟。
全て終わった次の日、ミュージカルを見に行く。出演している師匠の存在感はどこからくるのか。そして作品の見どころ、スリリングな発火シーン。駆け上がる階段に火がつき、登りつめ追い着かれ炎に包まれる役者。ミスは許されないし、何度も練習は出来ない場面。漂う緊張感。そしてジキルとハイドの二役を演じる主役の迫真の演技。見たものすべて目に焼き付けようと瞬きするのも忘れ、涙目でぐしょぐしょになりながら見ていた。全くプロはスタートラインが違う。ミスなしで当たり前、それからが芸術。
終演後、楽屋を訪ねたところ、かつらを取り、ローブに着替えた師匠に会えました。化粧の勉強も出来た♪ 目の周りに目の輪郭を描いてる・・・。来月大阪公演終わったらしっかりレッスンをしますよ、と申し渡されました。実は私、5月に初めてのミュージカル出演です。
がんばろうっと。