演劇やまと塾公式ブログ

神奈川県大和市で活動している市民劇団「演劇やまと塾」のブログです☆なお、掲載されている画像、動画等の無断使用を禁じます。

騎士は剣で、詩人はペンで・・・

2009年09月24日 21時21分09秒 | Weblog
 うぅ~
石間です。別に唸るほどではなんですけど、右手薬指が昼ごろからずっと痺れて・・・

 まぁ、そんな事どうでもいいですよね。
さて、このタイトル、皆さんはどう思いますか?シルバーウィーク最終日に見た映画の自分がもっとも興奮をそそられた台詞

 映画タイトルは「娼婦ベロニカ」と言う映画、中世ヨーロッパで流行った娼婦を主人公に描いた映画、あ、学生たちは多分知らないのでご説明

 娼婦と言うのは、まぁ、簡単に言うと金を払えば抱かせてくれる女、悪い言い方をすると売春婦、そんな感じです。でもこの中世の時代は下級市民を中心に(商人とか平民レベルです)なることが多かった女性専用の職業、あくまで職業です。
 そして、この娼婦と言うのは当時「高級娼婦」と呼ばれ、貴族、平民、商人、はもちろん、歩くことも難しいお爺様までが虜になる、魅力の職業、そして、女性がもっとも男性に劣る、教養が人によっては男性以上によい人も少なくはなかった
 かの、有名なルイ15世、ちなみに、マリー・アントワネットの婚約者がルイ16世、まぁ、そのルイ15世の妻は先ほど言った娼婦であったらしい


 長々と説明失礼、さて、「娼婦ベロニカ」どんな話かというと・・・

ベネチア(水の都)で、まだまだ少女だったベロニカは恋をしていた。その相手は青年の貴族、当然、身分の差で結婚することが許されなかった。
 その青年(マルコ)がベロニカにそれを説明するがベロニカからすればそれはただの失恋そのものでしかなった。
そんなベロニカを見て母は言う、「彼と一緒に居たいなら、娼婦になりなさい。結婚の代わりよ」(確かこんな感じ)それと同時に母自身が昔娼婦であると言う告白をされる。もちろん、世間から軽蔑(特に女性から)される職なるくらいなら修道女になると反抗するが、修道女になるためのやらなくてはいけないことを見たとたんに逃げ出してしまう。

 そして、母から娼婦になるための特訓を受けることになる

あくまで前半のあらすじです。
 後半はすっごい面白いですよ!!時代背景や娼婦の役目、彼女とマルコの従兄弟の詩人との詩合戦、そして時代が生む、数多の苦しみ、歴史好きの人は知ってると思うので言うと、トルコとの戦争、ペスト(疫病)の流行、そして、三世紀にもわたってヨーロッパ中を怖がらせた魔女狩り。
 こんな苦しい時代をも描いたすばらしい映画です。ついでに、この当時の政治の話もあるので歴史好きにはたまらない映画だと思います。

 あ、ついでに、会長の育子様が「ベルサイユのばら」を舞台でやりたいと言っているのですが、僕自身、誰かの作品を自分の作品だと言い張るのは絶対にしたくないので、そのころ1710~1800年くらいのヨーロッパを舞台にした、映画、小説、漫画、アニメなどを募集します。よかったら教えてください。

 ではでは!!
    それでは失礼させていただきます。皆様
ではまた、いつか遠くない未来で・・・


                                                    Ishima