ソウダです。
生まれたときからテレビが家にあった中年ぐらいまでの人は
びっくりするかもしれないけれど、
高校までテレビのなかった私は、テレビを見る習慣がついていなくて、ほとんど観ない。
ラジオを聴くことのほうが多い。
特に好きな番組は朗読劇である。
子供向けの童話も楽しい。
落語もいい。
一人でハハハと笑うこともある。
家事などやっていてたまたまスイッチを入れた時に
アナウンサーが誰かの短編など読んでいたりすると、
仕事を中断して聴き入ってしまう。
眼で見る映画やお芝居もいいけれど、耳だけで聞くラジオの朗読もいい。
思わず引き込まれてしまう。
想像の世界がふくらむからか。
先日、浅田次郎の「供物」という作品をやっていた。
男のアナウンサーが一人でとても上手に読んでいた。
途中から聴いたのだが、女性の主人公の心の動揺が、
私の心にびんびん響いて、どうしても前半部分の聞き逃した所を知りたくなった。
図書館で本を借りて、通読でき、全体の筋が繋がってようやく納得した。
素晴らしい作品だった。
芝居にしても面白いかもしれないと思った。