まず見つけたのは、以前にも紹介したことがありますが、Dr. Mercola のページでした。こちらもかなり怖いことが書いてあったんですが、これは順番から言って後ほど書きます。このDr. Mercola も取り上げたきっかけとなったのが、2017年CBSの60minutesという番組で紹介された "Brain hacking" なのです。—ここで一つつながりましたね。
ただし、この番組を観るにはCBSのアカウントを作らなければなりません。アカウントを作れば、無料で見られるチャンスがありますので、アカウントを作ってもいいと思う方はトライしてみてください。
私は、一つでもネットに登録するものに関しては、特に外国が絡んでいるものは名前、住所、クレジットカード等の登録をしたくないので、極力しないようにしているのです。そうして見つけたのが、この番組をブツ切りで観る方法。
成功しました!
実は私が渡米前にエーゴを勉強していた方法の一つがCBSのニュースを見ることでした。80年代後半、CBSのニュースキャスターと言えば、渋めの紳士のダン・ラザーさんがカッコよく決めていたのです。
エニウェイ、
ニュース調の報道特集的番組ですから、話すスピードも普通です。リスニングが初心者の方のためにちょいとかいつまんで単語の説明も折り込みながらまとめておきましょう。日本では話題にならなかったでしょうか?私は気がつかなかったのですが、まあ日本のメディアは勿論流さないようなことです。
内容は、
「アナタは操られている・・・」
です。あ、このタイトルは私が勝手につけたものです。(笑)
番組は元グーグルのプロダクトマネジャーの内部告発のようなものがスタートです。
彼によれば、ほぼ全世界中のスマホ利用者は、シリコンバレーの一握りのエンジニア達にプログラムされているということです。そう、それが、「ブレイン・ハッキング」。
番組は、レポーターの「どこに行っても、どんな時でも人々がスマホの画面をみているのを不思議に思ったことがないですか?」という問いかけで始まります。
私もアメリカから一時帰国するたびに、日本人の電車の中でのスマホ(その当時はガラケー)をみている行動が不気味でした。でも、これは、日本のみならず、世界中で、そうなるように作られているのだというのです。スマホを見ずにはいられないようにするために日夜プログラムを組んでいるのだと。
番組に登場するのはトリスタン・ハリス氏。私はこの正義感溢れるスマートな青年に久しぶりに惚れ込みました!彼はスマホを「スロットマシーン」と言っています。
何故か?
スマホをチェックすれば、毎回なんかしらのご褒美(reward)がもらえるからです。それが人々の心をハイジャックして習慣づけてしまう、すなわち虜にするテクニックの一つなんです。そのテクニックは製品全てに埋め込まれています。
ご褒美が何かというと、
FacebookやInstagramの「いいね」であり、Twitterのフォロワー、アメリカのヤングに受けてるスナップチャットのstreaksと呼ばれるものです。ストリークスは、誰かとメッセージのやり取りをした日数が示されるのですが、24時間内にチャットをして、それが3日続けば絵文字がもらえるようになっています。ただそれだけのことなのに、ヤング達は友達にパスワードを渡してまでもこのストリークスをキープしようとするのだそうです。
「シリコンバレー(の人たち)はアプリを開発しているんですか、それとも人間をプログラムしているんですか」とのレポーターの問いかけに、ハリス氏は「そう目論んでいなくても自然に人間の考え、感情、行動をプログラミングしている」と言います。「テクノロジーは中立的ではない」とも。収益を上げることが目的ですからね。
スタンフォードの大学院を中退して自分のIT企業を設立しますが、4年後にGoogleに引き抜かれ、プロダクトマネジャーになった彼はそこで働くうちに、ほんの一握りの人間が何十億という人々の日々の考えや感情をスクリーンで作り上げていることに恐ろしくなったのだそうです。
「このままでは人間の関係が悪くなる、子供達の集中力がなくなる」そんなプレゼンを社内でし、勿論創設者の目にも留まったけれど、なんの変化もなかったということで、彼はグーグルを去ったのだそうです。
そして、大きな問題は、利用者がゲームに釘付けになってしまうことだと言います。
長くなったので、今日はここまで。
では、ビデオをどうぞ: