カンキツにはジューンドロップと呼ばれる生理障害があり結実した実が夏に落果することがよくあります。
交配した実がこれにより落ちてしまうのが最も怖いわけですが、あすみと交配した実がその被害にあってしまいました、、
そのまま放っておくと種はダメになってしまいますが、うまく救出してあげるとこの時期の未熟な種でも発芽することがあります。
救出する際、寒天培地でちゃんと育てるか濡れたティッシュの上で育てるか迷うのですが今のところ寒天培地での成功率があまり高くないので今回はティッシュの上で育てることにしました
こちらが落ちてしまった実 ↓。落ちてから少し経っていたようで食害にあっていました
種は意外としっかりしており、合計6つ採種することができました
あとはいつも通り濡れたティングにおいて発芽を待ちます。
一度落ちてしまうと、どこについていた実か把握することが難しく果たして本当にこの実が交配した実かちょっと怪しいのですが交配相手はフィンガーライム。発芽さえしてくれればすぐ判断できそうです。
今年の春、発芽させたあすみ×ブラッドライムの実生ですが、接ぎ木を経てかなり大きくなってきました！
今年の夏は暑かったので基本的に室内管理でしたがそれでもこの成長。
遺伝的にかなり遠い交配なので雑種強勢が出ているのかもしれません。
このサイズまでくれば安心してより大きい木に接ぎ木をすることができます
次は大きな甘夏の木に接ぎ木をし、直線に伸長させて幼若期の短縮を目指します。
今年、初めて結実したカクテルフルーツの実生
2,3個しか成っていないかと思っていましたがよくよく観察したら6個ほどあることが分かりました
しかも、結構表面がきれいなんですよね
サイズ比較ができないのが残念ですが、すでにこの時期に伊予柑サイズになっています
しかもこのカクテルフルーツは果皮が薄いので皮を剥いたら全然大きくなかった、ということがありません
交雑胚の可能性も捨てきれずにいましたがここまで似てくるとさすがに珠心胚の可能性大ですね
基本的に輸入ものしか出回らないので日本での収穫時期がいつなのかよくわかりませんが、少し黄色く色づいてきたころに収穫してみようと思います♪
今年ようやく実をつけ始めたカクテルフルーツ実生
開花から3~4か月ほどたち、かなり大きくなってきました！
⇓開花した直後がこのサイズなのでいかに大きくなったかがお分かりいただけるかと思います。
この実生が珠心胚なのか交雑胚なのかは常に気になっていましたがこの感じだと珠心胚ですかね、どうもカクテルフルーツに似ている気がします。まぁまだ断言できない状況なので今後もゆっくり経過を観察していければと思います
いよいよ暑くなってきましたね、本格的な夏の到来です。
こうも暑くなってくるとなかなか庭の植物の状態を確認できなくなってくるのですが久々に確認し出でたところ実生で育てていた個体が開花していました！
開花したのはシキキツの単胚実生個体。葉の形がキンカンに近い形をしており気になったので去年接ぎ木をしたものです。接ぎ木から2年、まさかこんな早く開花するとは驚きですが、シキキツが四季咲き性であることを鑑みるとこの時期に咲いてもおかしくはありませんね。
3花くらいありそうなのでどれかで実がついてくれるといいですね、そしてそれが単胚品種ならいうことなしです！
