25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

住む町の心配事が多い

2019年02月28日 | 社会・経済・政治
 先月より1月末の尾鷲市の人口が37人減った。だいたい月平均20人ほど毎月減っているのが、1月は減少数が多い。全人口は17889人。世帯数は17減った。空き家が生まれ、物が片付けられていく。片づけ、処分、掃除仕事でシルバーセンターや便利屋さんは忙しい。
 うら寂しい数字である。ぼくが尾鷲に住み始めてから約半分になった。この国は東京に一極集中していき、住居は縦に高層化していって都市の機能を維持し、地方の若者の労働力を吸い込み続ける。

 地方の市町村には自治体を維持できないところが出てくる。日本はどうなっていくのか、とぼくはここ2、3年、そんな心配ばかりしている。若い頃なんてそんな心配はなかった。事業に失敗して初めてそれが金融政策も関連していたことがわかり、へえ、そういうことだったのかと思いもした。

 尾鷲市がこれからどうなっていくのかは市民が想像しているだろう。わからないのは政治家たちが尾鷲市の未来をどう描いているのか市民に見えないことだ。そのことを専門に考えるのが市長であり、議員であり、市役所の職員である。市民からの意見が欲しかったら、そういう場を作ればよい。しかしその機運もない。
 
 個人的にショックなことがある。久しぶりに鰯が市場に揚がったようだ。ところが10年前の鰯と比べたら、全く脂がない。毎年、今年こそ、と思い、買うのだが、機能は絶望的な気分となった。やっぱり尾鷲の海の水温が高いのだと思う。だから片口イワシも脂がないのだ。サンマも昔は少々の脂があったのだが、これももう獲れなくなった。
 また尾鷲で生きることの楽しみがひとつ減った。もうイワシはあかん。他所のもっと水温が低いところのイワシを探すしかない。

 キンメダイというのは東北の高級魚である。ヤナギカレイも東北の高級魚である。この頃深海で獲れるのだろうか。他所から来るのだろうか。キンメダイの刺身はとても美味かった。これには参った。ヤナギカレイの干物はもう少し脂が欲しかった。しかし美味しい魚である。「尾鷲の人はキンメもヤナギカレイも食べんのさ」と干物屋さんは言っていた。そうだろう。昔から馴染みがなく、店先で見ることもなかった。

 尾鷲の美味しいもので、チャンポコはまだ健在であり、オニエビ、クモエビ、ガスエビは健在である。ぼくはこの頃「赤イカのあかちゃん」をよく買い、フライパンにごま油を入れ、赤イカを投入し、紹興酒をかける。そして豆鼓醤(中国のBlack Beans)をスプーン一杯入れて、味付けをする。最後は九条ネギをばらまく。それを酒の肴にすることがたびたびある。これもいなくなればショックである。

 食べにいく店も減り、スナックも減った。まるで喫茶店はコメダの独り勝ちの様相である。この国道42号線の賑わいは高速道路尾鷲北ー尾鷲南の開通となればどうなるのだろうか。これも心配である。

どうなる北朝鮮

2019年02月28日 | 社会・経済・政治
 アメリカの投資家ジム・ロジャーズは日本への投資から撤退した。彼の判断では「危ない」ということなのだろう。日本の年金の一部は株式を買っているし、日銀も株の買い支えをしている。
 年金が無くなればパニックになる。日銀の買い支えがなければ株価は下がる。円高が進む。そして反転してスーパーインフレとなる。
 ジム・ロジャーズは冷めた眼で、日本の近未来を見ている。そして諦めているように見える。

 問題点がいくつかある。
 1、実質賃金が上がらず、下がっていること
 2、一人あたりの生産性が低いこと
 3、政府、自治体の借金が多すぎ、借金生活に馴染んでしまっていること
 4、日銀の信用性が揺らぐかもしれないほど、国債買い入れをしていること
 5、日本には借金に相当する資産がある、と公言する一群がいて、テレビなどで吹聴し、安倍政権の応援団であること
 6、国家予算は相変わらず公共工事に使われていて、未来の産業育成をやっていないこと
 7、過去の新自由主義の考え方が今頃、あちこちで実践されていること
   ※水道の民営化が良い例である。
 8、日本の若者に安心感がないこと
 9、失敗すれば再挑戦ができにくい金融、信用システムがあること
 10.少子化社会の社会スタイルが見えないこと

 挙げていけばキリがなく、自分の愚痴になってしまう。
 北朝鮮とアメリカとの関係はどうなるのだろう。ジム・ロジャーズは狙っている。ヴェトナムのように発展させるために資本がいることはわかり切っている。