1759 押出しのトライをしていて、久しぶりにまた不思議な経験をした。これは、40年以上前から、何回か経験していることだが、製品の曲がりが直らないばかりか、通常の改善措置をしても、なお曲がりが、逆に、酷くなってしまう現象です。
ここで、一般の人には、分かりにくい事を説明します。
製品の曲がりというのは、プラスチックに限らないが、もし、真っ直ぐ引き取っている場合だが、冷却の速度が遅い側に曲がる。板のようなものだったら、上下の冷却速度の違いで反りが出る、冷却速度が遅い方が、密度が高くなり体積が小さくなるからだ。水槽の水温が、上が高く下が低くければ、上に反るのです。チューブやパイプも勿論、水槽の水温が偏っていれば、曲がるし、肉厚が均一ではない(偏肉)場合、厚い方に曲がる。要するに、真っ直ぐ引っ張っていて、水槽の水温が撹拌されていて、偏肉が無ければ、真っ直ぐの製品ができるのです。もし、曲げたい場合は、曲げたい方向に曲げながら引き取るのです。逆にプロファイル(異形)の場合、肉厚が均一では無いから、厚い方に曲がってしまう、それを直すには、厚い側を早めに冷やして、全体の密度をできるだけ均一にする、不十分で曲がりをなおせない時には、製品を曲がる方と反対に曲げて引き取って、真っ直ぐにするのです。だから、水槽の中を製品が真っ直ぐ引っ張られているとは限らないのです。
また、偏肉がある製品は、完全に冷却されているわけでは無い場合が多いから、製造時は真っすぐであっても、時間が過ぎると、曲がってきてしまう場合があるし、逆に曲がっていた製品が真っ直ぐになる方向になおってくることもあるので、真っすぐだからと言って安心はできない。ただし、パイプやチューブの場合に限るが、一般的には、製品が真っすぐにできていれば、偏肉は無いと判断できる。
この話に共通することは、製造後の変化です。開いている製品の開き具合が変わってしまう、製品の長さが短くなってしまう。そういうことを含めて、原因は残留応力です。歪が残っているのです。歪が無くなる方向に自然に動き出すのです。そういうこと知っていて、注意を払いながら、最終製品にするのです。
ということを、置いておいて、今回、どんなん手段を使っても曲がりを直すことが出来なかったのです。一時間ほど、考えられる修正方法を、すべてやってみたが、曲がりに変化なし、もう、このままでは治らないと匙を投げて、一旦、試作を止めてしまった。それが良かった、再開後は、直ぐに真っすぐになった。何が何だか、わからな~~い、という現象でした。
ジャバベカの二番、ショート、ティーグラウンドからグリーン方面、前と右の水には四分の一の確率で、入れるようだ。一回だけ、四人とも入れたということもあった。
6番ショートホール、ティーグランンドから、真横の3番グリーンを望む。天気が良ければ、ヤシの木が水に映って綺麗。
不可解 不思議 原因不明