1535 ギリギリ、最終日、孫二人と妻の四人で、SLの旅に出かけた。何十年ぶりでしょうか、この石炭を炊く匂い。レールの継ぎ目のがたごとという音と振動、なつかしさが込み上げてきた。私がSLに引っ張られる列車に乗ったのは、大学4年の時、そして札幌、北大へ行ったからの帰り、青森から上野までの間、常磐本線で蒸気機関車だった。それも、久しぶりだった、東海道本線では、私が中学二年生の時に客車は全線、電化になっていた。常磐本線にだけSLが使われていたが、東北本線で札幌に向かったときには既に電気機関車だった。日本でほとんど最後に近いSLに乗ったのでした。新幹線はその一年前に開通していた。
三日前にメールで予約しておいてよかった。桜の季節、川根町の家山という途中駅に桜のトンネル名所があり、それを目指して多くの人が押し掛けていた。車で新金谷駅に来ている人も多く、関西ナンバーも多かった。団体さんも押し掛けていて、田舎の古典的駅舎の周囲は、大にぎわい、満席で、折角、遠くから来たのにSLに乗れなかった人もかなり多かった様子だった。打席指定で立ち席なし、ということを知らないで来ていたのでした。
大井川鉄道を利用するのは初めてだった。井川や千頭には何度も車で入ったことがあり、SLも車から眺めたことがあった。客車もかなり古いもので、窓を開けるのにも懐かしい思いをした。
千頭からアプト式(ラックレール)列車で長島ダム、井川ダムまで行けることは分かっていたが、井川まで二時間弱かかり、往復では5時間以上、相当、朝早い時間に千頭へ付いていなければ日帰りは無理なので、今回はあきらめて、千頭付近の散策をした。それでも、十分、満足である。
車窓からの景色、大井川と茶畑と満開の桜、そして、蒸気機関車からの煙と匂いと汽笛、孫たちのはしゃぎよう、妻も満足した様子、日本、最終日にちょっと、いいことをしたと思う。
ミニ旅 汽車 大井川
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます