平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

チーム・バチスタの栄光 第3話

2008年10月29日 | 推理・サスペンスドラマ
★グッチーの役割
 田口(伊藤淳史)のドラマ上の役割は視聴者と同じ目線の目撃者なんですね。
 彼が見聞きしたことを視聴者も見る。
 今回は麻酔科医・氷室(城田優)の日常。

★ドキュメンタリーとドラマ
 さて今回描かれた氷室の日常だがこれはある意味ドキュメンタリー。
 麻酔科医不足で手術は連チャンで食事も満足にとれない。
 この現実を描いただけでドラマになっていない。
 これだったら報道番組やNHK特集でやってもいい内容。

 唯一ドラマらしい所は氷室がプライドの高い外科医に進言するシーン。
 桐生(伊原剛志)を呼ぶように田口に合図するシーン。
 やはりドラマは<感情>であり<戦い>なんですね。
 人物が戦っていないとドラマにならない。

 視聴者目線の目撃者グッチーが光ったのもリスクマネジメント委員会で反論した所。
 ドラマ視聴者は主人公たちが何かと(それは弱い自分でもいい)戦う所を見たいのだ。

★白鳥は官僚の理想
 その点、白鳥(仲村トオル)は戦っていますね。
 病院で戦い、上司と戦う。
 だからキャラクターとして魅力的。
 考えてみると現代日本の官僚は戦っていませんね。
 農水省の役人は汚染米を放置。おそらく汚染米に気づいていたが放っておいた。
 社会保険庁の役人は上司の指示で記録の改ざん。
 保身ばかりで全然戦っていない。
 白鳥を見習って戦ってほしいものです。

★ドラマの進展
 ということで今回は推理ドラマとしては大きな展開はなし。
 氷室が犯人の線は消えたのかな?氷室は大友(釈由美子)ラブ?
 鳴海(宮川大輔)はテープを隠した様だが殺人とは別の所に理由がありそう。
 そしてメッセージ。
 『術死は続く。これからも。これは完璧に仕組まれた犯罪である』
 これ位の進展。
 推理ドラマである以上、事件が大きく進展しないと面白くならない。
 33分探偵みたいに全11話を持たせるために<田口の家の描写>や<氷室のエピソード>を入れた感じだ。
 原作で確認していないが、小説にした場合、氷室のエピソードは「麻酔医は奴隷だ」の書きだして5行ぐらいで表現できる内容だろう。


コメント
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