平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

冬のソナタ 第1話

2007年09月30日 | テレビドラマ(海外)
 第1話「出会い」

 メインモチーフは『心を閉ざした青年が明るい女の子によって心開かれる』。
 カン・ジュンサン(チュンサン)が最初に笑うシーンがある。
 放送室、レコードにあわせて踊っているチョン・ユジン。
 彼の孤独な心に差す光。

 チュンサンはハリネズミの様に防御する。
 オ・チェリンに「私のことが好きでしょう?つき合ってあげてもいいわよ」と言われるとこう返す。
 「面白い人だ。そういう想像力は他で使いなさい」
 酔っぱらいにからまれたユジンには
 「君じゃなくても助けた」
 父親のことで敵意を持つキム・サンヒョクにはバレーボールで争う。
 触れれば傷つけられ逆襲されるチュンサン。あまり近づきたくない人物だ。

 そんなチュンサンにユジンはまず反発する。
 「あんな嫌なやつ」と思いながら、関わってしまう。
 ピアノの試験。「チュンサンは転校生だから」と言って助ける。
 反発しながらひかれ合ってしまうのは『運命の恋』だから?
 恋にはミステリアスな要素が必要。
 チュンサンの心の中に抱えているものを知りたくてユジンは関わる。

 このピアノのエピソードは発展する。
 酔っぱらいに助けられたユジン。
 「借りを作るのは嫌なの」とチュンサンにピアノのレッスン。
 しかしチュンサンは彼女よりピアノがうまくて。
 「ピアノ弾けないって言ってなかった?」と怒るユジンにチュンサンは言う。
 「弾けないとは言っていない」
 ここまで来るとユジンはくらくらだろう。
 「こいつのことが気になる。こいつのことが知りたい」という気持ちになる。
 また放っておけなくもさせる。
 湖。影の国の話をしたチュンサンにユジンは言う。
 「友達を作るには一歩踏み出さないと」
 チュンサンは(本人は意識していないだろうが)なかなかの恋愛巧者だ。
 この恋愛巧者ぶりは後のイ・ミニョンに引き継がれる。

 「冬のソナタ」は女性に人気があるが、どうしてなかなか男性必見の「恋愛教科書」だ。
 それはチュンサン、優等生のサンヒョク、お調子者のヨングクの3人の男を比べてみればわかる。
 ユジンがサンヒョクでなくチュンサンを選んだかを考えるとわかる。
 チェリンも教えてくれる。
 「男は知性、野性、感性よ」
 野性というのはセックスのことだろうが、チュンサンは現状では「知性」「感性」は兼ね備えている。

※追記
 この作品は小道具の使い方がうまい。
 第1話では
・ケガの絆創膏……これでチュンサンとユジンの間に何かがあったとまわりに思わせる。またバスのシートの綻びを直す役割もした。
・破れた写真………ユジンのアルバムには破れていない同じ写真があり、後の展開に繋がる。

※追記
 ピアノと同様のものに塀のエピソードがある。チュンサンはピアノを見事に弾いたように塀を軽々と乗り越える。



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