平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

スコルピオンの恋まじない

2007年10月05日 | 洋画
 恋の呪文で自分に見向きもしなかった女性と愛し合うことができたら。
 そんな想いからこの作品は製作されたのだろう。

 物語はドタバタ喜劇でありシチュエーションコメディ。

★ストーリーはこう。
 一流保険会社に勤務するCW.ブリッグス(ウディ・アレン)とベティ・アン・フィッツジェラルド(ヘレン・ハント)は犬猿の仲。
 ふたりはあるバーのショウでインチキ魔術師ヴォルタン(デイヴィッド・オグデン・スティアーズ)に催眠術をかけられる。
 その催眠術はふたりがひかれ合い愛を語り合ってしまうというものだったが、魔術師ヴォルタン(デイヴィッド・オグデン・スティアーズ)は宝石強盗。
 ショウの後も催眠術は有効でCWは宝石強盗の片棒を担がされてしまう。
 犯人として追いつめられるCW。
 「あんな最低の男に強盗など出来るわけがない」と言いながら彼を助けるベティ。
 そんなふたりの間に芽生える恋。

 催眠術が作動して、CWが妖艶な美女(「愛の最中に死んでも僕の顔は微笑んでいる」ほどの美女)とベッドインするのを拒否したり、クールな才女のベティがホットに燃え上がったりするシーンが楽しい。

★また人物のやりとり、せりふもウディ・アレンの作品らしく軽妙。

 まずはCWの口説き文句
 「僕の魅力はどんどん味が出る。いっしょに帰って君のネコに餌をやろう」

 妖艶な美女(シャーリーズ・セロン)を前にして
美女「わたしにとっては実験なのよ。ひ弱な男とのセックスは」
CW「腕立て伏せをしておこう」

 部屋でヌードトランプを発見されて
CW「スペードの6がイケる。ハートの4はそれに嫉妬してる」

 ベティと恋人どうしになったCW。
 ベティにキスをする時に
CW「キスするたびに花火は上げられないけど」
 (前回キスした時に花火があがったことを受けている)

★ウディ・アレンの映画に共通するモチーフ・テーマも散りばめられている。

 「束の間の夢を。むごい現実が引き裂くまで」(夢・空想と現実)
 「頭で考えるんじゃなく、心で考えるんだ」



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