平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「コタツがない家」「ゆりあ先生の赤い糸」~「介護」「不倫」「生産性」「LGBT」といったテーマを扱った令和のファミリードラマ!

2023年11月01日 | ホームドラマ
 秋ドラマでは「コタツがない家」と「ゆりあ先生の赤い糸」が人気らしい。
 いずれも奮闘する女性の物語だ。

「コタツがない家」の深堀万里江(小池栄子)はやり手のウエディングプランナー。
 だが、家に帰れば、
・描けなくなって、毎日ウダウダしている漫画家の夫、悠作(吉岡秀隆)
・アイドルを目指したり、大学進学を否定したりして道に迷っている息子の順基(作間龍斗)
・詐欺で無一文になった、プライドだけが高い元エリート商社マンの父・達男(小林薫)
・ネコのチョーさん がいる。
 いずれも現状、どうしようもない男たちだ。
 だが、万里江は彼らを否定しない。
 文句言ったり、怒ったりするが、最終的には彼らを受け入れている。
 苦労させられるが、彼らとの生活が楽しいのだ。
 時折、心を通わせる瞬間があったりして心地よさもある。
 どうしようもない男たちは「効率や生産性を求める現代社会」へのアンチテーゼでもある。
 ……………………………………………………………

「ゆりあ先生の赤い糸」の伊沢ゆりあ(菅野美穂)は主婦で刺繡教室の先生。
 ゆりあの苦労は「コタツがない家」の万里江どころではない。
 とんでもなくメチャクチャなのだ!
・夫、吾良(ごろう・田中哲司)はくも膜下出血で倒れて意識がなく要介護状態。
・箭内稟久(やない りく・鈴鹿央士)は五良の彼氏!←不倫相手その1
・小山田みちる(松岡茉優)は五良の彼女!←不倫相手その2
・小山田まに(白山乃愛)とみのん(田村海夏)はみちるの娘。五良のことを『パパ』と呼ぶ。
・節子(三田佳子)は五良の母で、認知症気味。昼食、夕食のことばかり気にしている。
・志生里(しおり・宮澤エマ)は吾良の妹。
 母の世話も兄の介護も自分の飼っていた小鳥の世話もゆりあに任せ切っている。
・蘭(吉瀬美智子)はゆりあの姉でメチャクチャなゆりあの生活を傍観者として愉しんでいる。

 ゆりあ先生、すごいですね。笑
 介護だけでも大変なのに、
 認知症気味の義理の母がいて、
 夫の彼氏がいて、
 夫の彼女がいて、
 その彼女には娘がふたりして、
 無責任な義理の妹とその小鳥と、茶化して愉しむ傍観者の姉がいて。
 しかし、ゆりあは負けない!
「おまえらまとめて全部愛してやる!」
 これらを全部受け入れた!

 もちろんくじけることはたびたびある。
 そんな時、頼りになるのは、
 亡き父の生き様と、いろいろ助けてくれる便利屋の伴優弥(木戸大聖)だ。
 …………………………………………………………………

「コタツがない家」の万里江、「赤い糸」のゆりあ。
 いずれもたくましい女性たちだ、
 大きな愛の持ち主でもある。
 それに比べて、男たちのダメダメなことよ……笑

「介護」「認知症」「不倫」「LGBT」「生産性」「子供おじ」といった重いテーマを扱いながら、
 コメディタッチで描いている所が素晴しい!

「コタツがない家」「ゆりあ先生」は令和のファミリードラマだ。
「サザエさん」の素朴な時代はもはや遠くなってしまったんですね。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
両作品とも面白い! (コウジ)
2023-11-09 08:29:51
megumiさん

いつもありがとうございます。

「コタツがない家」
僕も当初、吉岡秀隆さんの演技にクセがありすぎて違和感があったのですが、最近はいい感じに受け入れています。
特に昨日8日の順基→達男→悠作の流れは爆笑してしまいました。
話数を重ねるごとにじわじわ味が出て来る作品だと思っています。

「ゆりあ先生」は原作未読なのですが、素直に描くと素材的に重くなりそうですよね。
でもドラマ版はコメディタッチ。
これが役者さんの力でしょうか。
機会があれば原作と読み比べてみます。
返信する
今季のドラマでは面白いかも・・・ (megumi)
2023-11-08 19:39:17
コウジさん こんばんは。

どちらも継続視聴中です。

「コタツがない家」は「俺の話は長い」とつい比較して見てしまいます。
“無職状態の屁理屈男”が、血縁関係の濃い満だったに対して
婿で息子としか血の繋がらない悠作のせいでイライラ感が増すのかなぁ?と思いながら見ています。
婿役の安田顕さんは謙虚でしたものね。


「ゆりあ先生の赤い糸」は、原作通りだと萎えてしまいそうですが
出演者が私にとっては良いので、見続けます。
筋を、ちょっとは変えてくれないかなぁ!
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