韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の戒厳令事件。
民主主義を守るために、さまざまな人がいろいろなことをしたようだ。
まずは軍。
市民に銃を発砲しなかった。
下された命令がおかしいと考えたことと国民に銃を向けないという軍人の矜恃がそうさせたのだ。
国防大臣はヘリコプターで軍を国会まで運ぼうとしたが、
韓国空軍はヘリコプターが空軍に支配空域を通過することを拒否。
結果、ヘリコプターの部隊は国会に到着するのが40分遅れて、
その間に国会議員は国会に入ることができて戒厳令解除決議をすることができた。
軍の一部は国会に入って国会議員の入場を阻止しようとしたが、
解除決議が出ると、下の画像のように市民に謝罪。
国会議員の動きも速かった。
野党の「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は「非常戒厳発令」を知ると、
SNSで、それが不当であることを語り、国会議員と市民に国会に集まるように呼びかけた。
結果、2000人の市民が集まって抗議。
それが以下の画像。
国会議員も戦った。
元キャスターで議員の女性は軍人の銃をつかんで抵抗。
※もし発砲されていたら、どうなっていたんだろう? 何事もなくてよかった。
このように、今回の戒厳令事件を阻止できたのは、
『軍人、市民、議員が自分の頭で考え、行動した』結果である。
まあ、野党側にも弾劾決議を次々と出すなど、行き過ぎの行動があったことが報じられているが、
尹錫悦大統領の強権発動はおかしいと言わざるを得ない。
野党の行動に理不尽を感じていたのなら、堂々と国民に語ればよかった。
………………………………………………………
さて、われわれ日本。
日本国憲法・第十二条には次のようなことが書かれている。
『この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない』
憲法で謳(うた)われている民主主義は放っておけば簡単に壊れてしまうものなのだ。
だから僕たち国民も民主主義を維持するために不断の努力をしなけれならない。
今回の韓国市民、国会議員、軍のように。
※追記
日本国憲法・第十二条では上記の他に次のような条文も書かれている。
『又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ』
この条文がなかなか厄介。
『公共の福祉』のためには自由や人権は制限されてもいい、と拡大解釈する政治家がいるのだ。
では『公共の福祉』とは何なのか?
それはまた別の機会に。
いずれにしても、憲法のもとに国家のあらゆる行為はおこなわれる。
国民の権利や生活はすべて憲法によって保障されている。
だから憲法改正には慎重になりましょう。
憲法が保障する権利は不断の努力で守っていきましょう。
後の世代のためにも。
民主主義を守るために、さまざまな人がいろいろなことをしたようだ。
まずは軍。
市民に銃を発砲しなかった。
下された命令がおかしいと考えたことと国民に銃を向けないという軍人の矜恃がそうさせたのだ。
国防大臣はヘリコプターで軍を国会まで運ぼうとしたが、
韓国空軍はヘリコプターが空軍に支配空域を通過することを拒否。
結果、ヘリコプターの部隊は国会に到着するのが40分遅れて、
その間に国会議員は国会に入ることができて戒厳令解除決議をすることができた。
軍の一部は国会に入って国会議員の入場を阻止しようとしたが、
解除決議が出ると、下の画像のように市民に謝罪。
国会議員の動きも速かった。
野党の「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は「非常戒厳発令」を知ると、
SNSで、それが不当であることを語り、国会議員と市民に国会に集まるように呼びかけた。
結果、2000人の市民が集まって抗議。
それが以下の画像。
国会議員も戦った。
元キャスターで議員の女性は軍人の銃をつかんで抵抗。
※もし発砲されていたら、どうなっていたんだろう? 何事もなくてよかった。
このように、今回の戒厳令事件を阻止できたのは、
『軍人、市民、議員が自分の頭で考え、行動した』結果である。
まあ、野党側にも弾劾決議を次々と出すなど、行き過ぎの行動があったことが報じられているが、
尹錫悦大統領の強権発動はおかしいと言わざるを得ない。
野党の行動に理不尽を感じていたのなら、堂々と国民に語ればよかった。
………………………………………………………
さて、われわれ日本。
日本国憲法・第十二条には次のようなことが書かれている。
『この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない』
憲法で謳(うた)われている民主主義は放っておけば簡単に壊れてしまうものなのだ。
だから僕たち国民も民主主義を維持するために不断の努力をしなけれならない。
今回の韓国市民、国会議員、軍のように。
※追記
日本国憲法・第十二条では上記の他に次のような条文も書かれている。
『又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ』
この条文がなかなか厄介。
『公共の福祉』のためには自由や人権は制限されてもいい、と拡大解釈する政治家がいるのだ。
では『公共の福祉』とは何なのか?
それはまた別の機会に。
いずれにしても、憲法のもとに国家のあらゆる行為はおこなわれる。
国民の権利や生活はすべて憲法によって保障されている。
だから憲法改正には慎重になりましょう。
憲法が保障する権利は不断の努力で守っていきましょう。
後の世代のためにも。
不断の努力によって保持 ですから努力しなければならないですね。
自由及び権利を脅かす事も有り得るかも…
自公政権なら
改憲論なんて絶対に廃止論にしなければなりません
いつもありがとうございます。
仮に「緊急事態条項」が導入されたら、日本社会も簡単にひっくり返りますよね。
大統領制と議会制は違うから日本ではあり得ないという意見もありますが、安倍政権がそうであったように、与党は基本、首相の言いなり。
国民民主や維新などのゆ党もいますし、異を唱える議員などいないでしょう。
まあ、逆説的に日本も一度「独裁」を経験した方がいいかもしれませんね。
そうしないと本当の民主主義は根づかない?
>結果、2000人の市民が集まって抗議。
韓国は、特に好きでも嫌いでもないですが、報道を通して伝わってくる様子を見る限り、今回の展開は1980年代のフィリピン革命の「ピープルズパワー」に似ているという感想を持ちました。
おっしゃるように、戒厳令発令を受けて国会封鎖のために出動した軍も、かなり手加減していたようで、命令で動く軍組織を考えれば、ありえないことです。
しかし、違法だったり理不尽だったり反人道的だったり、そういった命令は拒否してもいいとする「抗命権」の考え方を踏まえていたのであれば、非常に先進的です。
自衛隊には抗命権はないようなので、もし日本で同じような状況になれば、バカ正直に命令に従って、死傷者が出た可能性もゼロではありません。
そういったことも、考えた方がいいかもしれません。
いつもありがとうございます。
「抵命権」というものがあるんですね。
知りませんでした。
教えていただきありがとうございます。
日本の場合は、皆おとなしく従いそうですね。
国会前に国民が集まったら「和を乱すな」「過激派」と言われそう。
テレビは大谷選手を報じているかもしれません。笑
>国会前に国民が集まったら「和を乱すな」「過激派」と言われそう。
>テレビは大谷選手を報じているかもしれません。笑
今回大統領が戒厳令を発令した理由は、以下のようなものらしいです。
「今国会は野党に牛耳られている、野党は反韓の連中だ。だから戒厳令だ」
これって、日本のネット愛国の人たちのリクツとほぼ同じです。
多くの韓国人が憤慨して抗議したわけですが、もし日本で総理が同じことを宣言したら、拍手喝采する与党支持者が一定数いそうで怖いです。
ユン大統領は「野党政治家は北朝鮮と通じている→だから戒厳令で逮捕・一掃」と考えたようですね。
実際、今回の非常戒厳の際は、不正選挙がおこなわれていないかを確かめるために全国の選挙管理委員会にガサ入れしたとか。
これを根拠にして「今回のユン大統領の行動は正しい」という言説が、日本のネットに流れました。
実際「野党政治家=北朝鮮と通じている」はどうなんでしょうね?
僕はユン大統領の妄想だと思いますが。
妄想で、軍隊や警察が動き、民主主義が停止される。
とんでもないことであり、だからこそ「緊急事態条項」などの権限を権力者に与えてはいけないんですよね。