社長つれづれ日記

私を深め、身近な人を、社員さんを、
    会社を、良き友を深める心のページ

アナログの世界

2005年10月16日 | 趣味・カメラ
 私の愛するレンジファインダーカメラ、ニコンSPとミノルタCLEです。これも以前紹介したハッセルブラッド同様、亡くなった父の遺品です。

 父はカメラに凝っていたのですが、本当に良いカメラを集めていました。この二つのカメラも高級カメラです。技術屋の父は、やはり、高度の技術を結集したこのようなカメラを愛したのでしょう。良い技術者は良い製品を理解できると言うことなのでしょうか。

 私はITの世界で仕事をしていますので、デジタルという言葉が当たり前の世界にいます。音も映像も文字もすべて1か0かの符号に変えて処理をするという、デジタルの世界です。

 それはそれで、沢山のメリットを生み、現在のような高度情報化社会を実現しています。しかし、アナログの世界もやはり人間には捨てがたいのです。いや、やはり人間はアナログ(曖昧で連続的)なのですから、アナログ的感覚は大切です。

 ここにある二つのカメラ、ピントも手動、絞りも、シャッタースピードもすべて手動です。ですから、現像があがってくるまで、本当に上手く写っているのか分からないアナログカメラなのです。

 一方、今のデジタルカメラはその場でどのような写真が撮れたか確認できますし、パソコンを使ってすぐに写真にすることもできます。この二つのカメラに比べたら、圧倒的に便利なのです。

 手間のかかるこの二つのカメラですが、写真のおもしろさ、創造性、どきどき感という点では、最近のデジタルカメラに勝ります。また、このカメラの造りを見ているだけでもほれぼれします。よく手が入れられて、手間をかけてカメラを作っています。そういうところからも最近のデジタルカメラとは質感が違います。

 まあ、色々講釈を言いましたが、時々はアナログの世界を楽しみたいと思っています。「あれー、ピントがずれてるーー」「あれーー、写真が真っ黒ー!」などという失敗を重ねながら、現像のできあがりをどきどきしながら待っている、そんな自分を楽しんでいたいと思っています。人間性の回復のためにも。

 そういえば、今日はまん丸のお月様が夕方南東の空に見えました。5才の子供と二人で車に乗っていて、「うわーーー、おつきさん、まんまるーー!」と叫んで、思わずデジタルカメラで撮りましたが、まったく雰囲気のない写真になっていました。

ついていけてません

2005年10月15日 | 経営研究会
 「あなたはよくお勉強をされていますが、社員さんはあなたのその考えにはついて行けてませんよ!」

 今でも忘れない、きつーい一言です。

 これは今から9年前、全国から200名ほど中小企業の経営者が集まり、4月から11月までの8ヶ月間行われた、日本創造教育研究所のTTコースという経営者の勉強会でのことでした。

 8ヶ月間がいよいよ終わろうという時、勉強会の集大成として、それまで学んだ組織論、心理学、哲学、行動科学等々の内容を整理し、それらを参考にしながら自社の経営方針を策定して90分間発表するという場面です。

 この言葉を発したのは、櫻井岳人さん(アミューズメント経営サポート代表取締役)です。

 経営発表は6人グループに分かれて、200人全員が発表します。この発表では、参加者は何日も時間をかけて準備してきます。資料もチャート用紙に20枚程度と数十ページのワープロ打ちの経営方針書を用意し、もちろん、90分間をきちんと発表できるよう、事前の発表練習もしてきます。そういう意味では、かなり力を入れて準備をしてきます。

 この櫻井岳人さんはその発表者たちに厳しいアドバイスをする役割の方でした。 

 私は例に漏れず、この経営発表にしっかり準備をして臨みました。いや、幾人かの社員さんの前で予行演習もして、社員さんのアドバイスを聞いて臨んだ内容のものでした。

 90分間発表が終わり、やっと終わったー、という安堵の気持ちがいっぱいの時、櫻井さんはこのきつーい言葉を発せられたのです。

 なんという冷たい言葉、「ほっといてくれー!」と心の中が叫びました。

 しかし、次の瞬間「まてよ、この発表、自己満足に終わっていないか」、という心の声が聞こえてきます。「いや、もっと社員さんの気持ちにたった発表でないと、社員さんは一緒に仕事をしようという気にならないのではないか」、という別の心の声も聞こえてきます。「ううーーん・・・、そうだ、櫻井さんの言うのも一理あるのではないか・・・・」。反省。

 それから9年間、櫻井さんとは良きおつきあいをしています。歯に衣着せぬ、思ったことをズバッと言う方ですが、人のことを親身で考えることができる大変尊敬できる方です。大阪の方ですが、ここ数年は会っていませんでした。久しぶりに、今日、マルブンの真鍋さんのところにきていましたので、一緒に食事をしました。

 久しぶり会って色々話が弾みました。その中にはマルブンの真鍋社長、ジョーコーポレーションの中岡副社長がいらっしゃいましたが、4人で色々経営談議に花を咲かせ、おいしい食事とお酒を飲むことができました。

 出張から帰って、すぐその足で皆さんと会いましたが、疲れも感じず、有意義な時間が過ごせました。良き仲間をもてて幸せです。

 明日は櫻井さんをホテルまで迎えに行き、我が社に立ち寄っていただいてから、空港まで送ることになっています。食事の最中、お世話になった思いから、お見送りの約束をしました。

 櫻井さんの一言は、あの時から以降、私の心に大切にとってあります。

外輪山から有明海に注ぐ

2005年10月14日 | ノンカテゴリー
 外輪の 時折見せる 爆発の跡

 阿蘇の外輪山を抜けて熊本市内に向かう道に、かつて大爆発のあった折、溶岩の通り道となった渓谷があります。その渓谷にかかる橋から下を見ると、谷底まで百メートル以上はあるでしょうか。あまりに高いので、ここから飛び降りる自殺者が多く、橋の両側は金網で囲っていました。渓谷の底には残った黒い溶岩の岩肌も見え、人がおよばない自然を感じさせます。なるほど、なんとなく吸い込まれそうな自然がそこにはあります。



 テレビでは、楽天のTBS株買収ニュース、そして、村上ファンドの阪神鉄道株買収ニュースと、現実的なビジネスの話題が上っています。阿蘇の大自然の中で気持ちをおおらかにしていましたが、テレビに目を移すと、現実的なビジネスの世界の厳しさを目の当たりにします。私の考えているIT業界の今後も、いろいろな現実が目の前にあるんだろうな・・・。そんなことを考えながら、大自然の中を移動していました。

陸上無線業界の今後

2005年10月13日 | ノンカテゴリー
 今日は熊本県の阿蘇で全国陸上無線協会の支部長会がありました。私は今回四国支部長として初めて参加しましたが、さすがに伝統のある協会で、人生の大先輩の支部長が沢山いらっしゃいました。要するに私が一番若い支部長です。

 会議は始めに、九州郵政局通信局長が無線業界の今後について講演をされました。そして各支部の懸案事項、財政問題、20周年事業についての意見交換がなされました。無線業界もアナログからデジタルへの転換が進み、益々システム化と情報ネットワークとの融合が進んでいます。私たちの仕事もさらに幅広く知識や技術の習得が必要だということも実感しました。頑張らねばということです。

 明日は皆さんゴルフということだそうです。私はやりませんので市内を少し観光してきます。

子曰く

2005年10月12日 | ノンカテゴリー
子曰く、吾十有(ゆう)五にして学に志す。
 三十にして立つ。
 四十にして惑わず。
 五十にして天命を知る。
 六十にして耳順(したが)ふ。
 七十にして心の欲する所に従へども矩(のり)を踰(こ)えず。

(解説)
 孔子は、15才のときに学問を志した。
 30才のときに何事にも動じないようになった。
 40才のときに疑い惑うことがないようになった。
 50才のときに天命を知った。
 60才のときに人の話を聞けば直ちにその理を理解するようになった。
 70才のときには心のままに行動しても礼儀や規則に外れることはなくなった。

【参考文献】
 『論語新釈』 宇野哲人 講談社学術文庫
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 ついに50才になりました。家族や知人から「お誕生日おめでとう」などと言われましたが、果たして喜んで良いものやら。

 ところで子曰く「五十にして天命を知る」と有りますが、私は天命を自覚しているのかと自分に問えば、心に浮かぶのは「我が社の使命」であります。最近はこの使命をより具体的な思いとして「日本のIT導入プロジェクトの成功率を10割にする」などと大それた事を考えております。自社の仕事に対する問題意識やIT業界の未成熟さを鑑み、自分たちの誇れる業界にすべく、これから10年間を自分の思う使命に全力投球しようと思っております。私が言うのもおこがましいかもしれませんが、それくらいの思いで、今後に臨んでいきたいと思っています。

 今日は日中、色々と下期に取り組む新事業に関する打ち合わせを行っていました。夜はある大手民間企業の前途有望な幹部社員さん3人と食事をしていました。

 この三人の幹部さんはそれぞれに個性豊かな方で、大手企業にありがちな天動説的発想はなく、自らが主体的に動く、熱い思いを持った方たちです。焼肉を囲みながらそれぞれの思いを聞くにつけ、こちらも頑張ろうと大いに刺激を受けた次第です。こういう方たちが大組織に埋没せず頑張っている姿は、本当に可能性を感じますね。私たち中小企業もうかうかできません。

 良い仲間と有意義な時間を過ごして、家に帰りました。あとは、楽しみのサッカー日本代表の応援です。


 それから、うちの5才の子供が誕生日のメッセージをくれました。(^。^) 

社会人の顔

2005年10月11日 | 仕事
 今日は午前中取引先に呼ばれ、相談事がありました。人の悩みの相談です。私ではどうすることもできない内容でしたが、そのような相談を受けると言うことは頼りにされているのだということで、我々の顧客に対する信用度もまんざらではないなと思った次第です。

 午後からは大阪からお客様で、あるパッケージソフトのデモと販促依頼でした。その後、システム開発部の石丸さんとの打ち合わせ、上期入社の徳永君の面談を行いました。

 上期に入社をした社員さんは、芳野君、北添さん、徳永君、舛田君と、四名の社員さんがいます。そのうち芳野君と北添さんは4月入社です。彼らは社会人経験が無く入社をしており、この半年が過ぎて、やっと会社になれてきた頃ではないかと思います。

 最近、彼らの仕事ぶりを横目で見ながら感じることがあります。「最近顔つきがしっかりしてきたなあ」と。だんだん仕事人の顔をしてきています。このまま仕事に責任感を持って前向きに取り組めば、良い社員さんになると思います。二人の顔つきを見ていてそんなことを期待しています。

 私は日頃から思っているのですが、顔つきは大事だと思っています。仕事のできる人の顔つきは、眼が活きていて、締まった顔つきです。仕事のできない人はどこか目がうつろで、だらっとしたさえない顔つきをしています。

 「40才を過ぎたら自分の顔に責任を持て!」という言葉を聞いたことがあります。私は明日で50才ですが、もちろん、自分の顔には責任を持たねばなりません。人から見たときに、「いい顔をしていますね」と言われるような年を取らねばなりませんね。過ぎた時間は仕方がないので、今からでも日々努力ですね。

 そういうことで、新入社員さんがだんだん社会人の顔になっていく姿を嬉しく思いながら、「いい顔の社員さんが沢山いる会社ににするぞー!」と心でつぶやき、仕事をしている今日この頃です。

胸を熱くさせるもの

2005年10月10日 | ノンカテゴリー


 プロジェクトXといえば、みんなよく知っているNHKの高視聴率番組ですね。あの番組は、涙腺の弱い私などは感動して涙を流し、子供から「あれー、どしたん、またお父さん泣いとるん」などと言われて、照れ隠しの言い訳をしながら見ていたお気に入りの番組です。

 最近はあまり見ていないのですが、現在もやっているのでしょうね?

 その番組のエッセンスを書いた本があったので、以前購入しておきました。私の場合、これと思った本があったらその場ですぐ買うのですが、読まなくて枕元で眠っている本がたくさんあります。この本も、最近まで眠っていました。

 ざざざーーーっと目を通すと、思わず胸が熱くなる言葉が、いくつか目にとまりました。時々は、このような本を読むのは良いですね。元気を与えてくれます。

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●富士山頂レーダー建設の現場監督 伊東庄助の言葉
 「男は一生に一度でいいから、子孫に自慢できるような仕事をすべきである」

 *伊東が、過酷な建設現場から逃げだそうとする現場作業者に、自分も高山病で苦しみながら必死で慰留に努め、そして、彼らに投げかけた言葉である。


●瀬戸大橋・坂出工事事務所所長 杉田秀夫の言葉
「私は自ら志を立てることなく、人生何をすべきか分からないまま世の中に出てしまったのですが、出たとたんに次から次へと具体的な目標を与えられたものですから、常に何をなすべきかではなくて如何になすべきかをだけを考えていれば良かったのです。瀬戸大橋の仕事もその延長線上でした。それはいくら難しくとも本質的には単純なことなのです。目標に対して迷うことがないからです。迷う暇がなかった人生も一つの人生ではありますが、それは語るに値しません」

 「人生の深みは、人間的な迷い、悩み、苦しみの深さを通して生まれるものだと思います」

*杉田は瀬戸大橋建設の功績に幾度も講演依頼を受けるが、その都度固辞し続ける。

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 私がこのプロジェクトXで本当に胸を打つことは、この沢山の主人公たちが皆、社長ではなく、現場のリーダーたちであったことである。

 ♪丘の上の昴、砂の中の銀河、みんなどこへ行った、見送られることもなく・・・♪

MUSTとWANT

2005年10月09日 | ノンカテゴリー
 昨日の、「もうすこしのところ」の続きです。

 「もうすこしのところ」を克服するのに、「目標の高さ」や「志の高さ」が有ると書きましたが、その目標や志には「MUST」な目標(志)と、「WANT」な目標(志)があると思うのです。

 「MUST」な目標は「目標を達成しなければならない」という、少々追い込まれた窮屈なイメージがあります。「はい、目標設定をしてください」と言われて、「MUST」な目標設定をすると、どうしても安全パイを選んでしまいそうです。

 一方で、「WANT」な目標は「目標達成したい!」という、自らの欲するところ、希望の象徴のイメージがします。この目標設定だと、前向きの、夢のある、期待を込めた目標設定になると思います。

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 振り返って、昨日のサッカー日本代表チームのことです。

 彼らはタトビアと戦う際、「格下のチームだから、勝たねばならない」と思っていたのか、それとも「ワールドカップで優勝したい」と思って戦っていたかです。

 「ワールドカップで優勝したい」と本気で思っているチームは、当然迫力が違うし、試合も全力です。ラトビアごときでオタオタするわけにはいかないのです。ところが「格下だから、勝たねばならない」と思っているチームならば、目の前のラトビアの戦術ばかりに目がいき、形勢が悪くなると、とたんに余裕が無くなります。志が高いと自分のスタイルを守れますが、志が低いと変化に気持ちが対応できません。まあ、これは私の見解ですが、皆さんいかがでしょう。

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 ところで、我が社でも、期首に各社員さんは目標設定をします。振り返って、その目標設定はいかがなものでしょうか。

 もちろん、会社を維持していくために「MUST」な目標設定は大切です。しかし、その目標設定だと、余裕が無く、力がつかないように思います。「MUST」な目標を明確にした上で、やはり、「WANT」な高い目標に挑戦してはどうでしょうか。

 「WANT」な高い目標設定をしている社員さんは、日頃の仕事の仕方が違います。目の前の現象に一喜一憂されません。着実に準備し、仕事の成果を積み上げ、「自分のなりたい姿、達成したい目標」に一心不乱です。いかがでしょう。

 もちろん、我が社も「高い志」を掲げています。私自身、この「高い志」を見失わず、一心不乱に挑戦していきたいですね。

 さあ、「WANT」な目標に、皆で楽しく挑戦してゆきましょうか。

もう少しのところ

2005年10月08日 | ノンカテゴリー
 いやー、残念でした。サッカー日本代表の熱狂的なファンとしては、納得のいかない試合でした。

 今日の日本代表はヨーロッパ遠征の初戦で、ラトビアとの試合でした。ラトビアはFIFAランク63位ですから、日本の16位ということからすると、格下ということになります。前半早々に高原が得点して、そして後半も早々にPKで中村が決めました。ここまでは2対0で優勢に試合を進めていたのです。

 しかし、だんだん相手のプレスがきつくなり、日本のパスをカットされはじめます。そうこうしているとコーナーキックから相手に得点されます。そして、終了間際、中田浩二の致命的なゴール前のパスミスで同点に追いつかれます。「あーーっ、なっなんしよるん!?」、という感じです。

 もう少しのところで、勝利を逃すこととなりました。ワールドカップ本大会では勝ち点3を取るのと1を取るのとでは、グループリーグを勝ち上がる上で大きく影響してきます。勝てるところはきちんと勝たなければなりませんね。

 しかし、振り返ってみるに、今の日本代表はこういう事が多いような気がします。格下相手に勝ちきるというか、取りこぼししないというか、しっかりした強さというものを感じません。どこか余裕が無く、安心できません。まあ、これから試合慣れをしていって、しっかりしたチームになっていってくれれば、と思うのですが。

 世の中「もう少しのところ」、ということはたくさんありますよね。その「もう少しのところ」を超えられるものはなんなんでしょうか。

 「気合い」ですか、「練習」ですか、それとも「資質」ですか、なんなんでしょうかね。

 でも、その「もう少しのところ」を超えられるか否かで、満足の度合いは大きく変わってきます。自分の日常を振り返ってみても、なんとか、この「もう少しのところ」を超えていきたいと思っています。

 「もう少しのところ」を超えられるもの・・・・。私が考えるところ、それは、今のところ「目標の高さ」であり、「志の高さ」であるような、そんな気がしているのですが・・・。

支えの存在

2005年10月07日 | 仕事
 しかし、時々腹が立つのです。

 お客様や取引先との会食の折、俊ちゃん(専務)も一緒に連れて行った方がよいと思って、同行してもらうことがあります。その様な場面では、俊ちゃんは生真面目ですから、あまり余計なことは言わずにこにこ笑って食事をしています。だいたい私の方がお客様や取引先に気を遣って、色々愛想を振りまいています。ですから、気を遣っているのは私の方なのです。

 しかし、ところがです。

 色々盛り上がってきて、そして、必ず皆さんが言うのです。「大野さんは本当によい専務さんをもって幸せよね。坂野専務が仕事をしっかりするから、大野さんは何もしなくて良いし、楽だよね」などと、みんなが口を揃えて言うのです。こっちは一生懸命気を遣っているのに、相手の皆さんは、俊ちゃんに気を遣うのです。どういうことなの?って思うのです。くくくっ。

 「社長はいませんかー、社長に替わってください」と電話がかかってきます。よくよく聞いてみると、かつ兄(取締役技術部長)にかかってきた電話です。我が社で最古参の社員さんで、創業者の精神を若い人たちに伝えてくれる、重要な役回りの社員さんです。確かに、技術のこととかお客様のこととかよくわかっているので、皆さんの信頼が厚いのはわかります。でも、うちに社長が二人も三人も?(二人ではない、実はもう一人いるのです)いることはないでしょう!

 「あの応接の横の役職者の席に座っている、あの頭の白い、大変誠実そうな年配の方、あの方が、我々が訪問したときに、きちんと立って丁寧にお辞儀をされる、いやー、こちらの方が恐縮をしてー・・・」とお客様がいつも褒める増っさん(銀行出の総務部長)。私が深々と頭を下げているのに、あなたとは値打ちが違いますよねって感じでお客様は言われるんですよ。

 ですから、ムカッとするんですよね。

 でもでも、本当は心の中でうれしく思っています。こういう我が社の重役が居てくれて、本当に私の仕事を助けてもらっています。私の仕事をやりやすくしてくれています。ありがたい気持ちでいっぱいです。これからも一緒に頑張っていってくださいね。
 
 今日はお祭りですね。午前中は取引先との打ち合わせを行い、昼から会社に出てきていました。何人かの社員さんは休日出勤をしていました。ご苦労様です。

ブログの効果

2005年10月06日 | ノンカテゴリー
 今日は午前中資料作成、午後から、伊予銀行窓口支店を訪問しての支店長打ち合わせ、つづいて愛媛大学訪問による打ち合わせ、最後に取引先との会食と、休む間もなくスケジュールをこなしておりました。

 その中で伊予銀行の支店長と打ち合わせをした際、ブログの効果について嬉しいお話がありました。

 その支店長は私のブログをまめに読んでくれているらしく、私がどのような行動をしているのか、何を考えて経営しているのか、よく理解をしてくれていました。そして「あのブログは良いですね、社長をよく理解できるし、大変親しみやすく感じることができますよ」とか、「初対面でも、このブログを事前に読んでいると、まるで以前に会ったことがあるかのごとく親しみを持って会うことができますよね」などと、ブログの効果について、大変評価をする話を頂きました。

 私の方も銀行の支店長さんと話をするのは結構構えたりするのですが、このブログのお陰で、親近感を持ってお話をすることができます。そういう意味で、このブログは思った以上に効果を発揮しています。

 そういうわけで、支店長からブログを書くことの良い評価を頂き、気分を良くして帰ってきました。

 ブログは、社員さんに私の考えていることを伝える手段としてはじめたものですが、社員さんだけではなく、社外の方、家族、取引先、友人など、色々な方とのコミュニケーションの促進と、より理解を深めることの効果を発揮し、思った以上の効果があり、大変喜んでいます。

 そんなことで、今後も地道にブログの書き込みを続けていきたいと思っている、今日この頃です。

ちゃんちゃかちゃーーーん!

2005年10月05日 | 仕事
 「敬愛」と「親愛」を秤にかける。

 「敬愛」とは「尊敬し、親しみの心を持つこと」、love and respect
 「親愛」とは「人に親しみと愛情をもっていること」、dear
  *出典 大辞泉(小学館)

 私の仲の良いたまい農園の玉井社長(男性)が、時々メールを送ってくれます。親しみを込めて「えいちゃーーんだいすきーー!」なんて送ってくれます。メールをもらった私は、何となく照れくさく、「何なんだー」と思いながらも、ハッピーな気分になります。このような、名前に「ちゃん付け」は、結構親しみが増して人間関係を円滑にします。

 ところで、私は基本的に仕事中は、社員さんに対してちゃん付けや愛称では呼びません。仕事の中では「さん、君」付けで名前を呼んでいます。それは、ビジネスライクにきちんと仕事をする上で、必要なことだと思っているからです。また、その心は「敬愛」です。ですから、日夜仕事に努力している社員さんと接するには「敬愛」の念を持って「さん、君」付けで接することはいいことだと思っているのです。

*ここからは後で・・・

 しかし、少々堅苦しいかなー、なんて思うときもあります。やはり、人間関係がよいと仕事はスムーズに進むし、コミュニケーションも上手くとれます。 「親愛」の念を込めて、「俊ちゃーーーん(専務)」とか「智ちゃーーん(浅田君)」とかいうのも、何となく微笑ましくて、職場の雰囲気をより良くしてくれそうです。でもでも、それだと、良い意味での緊張感が無くなったりするのかもしれません。

 それで、・・・良い考えが浮かんだのです。。

 このブログ上だと「ちゃん付け」とか、「愛称」で呼ぶのは良いかなと。

 たとえば「今日は坂野専務が野上次長に目標達成のことについて厳しい指導をしていました。」と書くより、「今日は俊ちゃんがよっくんに目標達成について厳しい指導をしていました」と書く方が、何となく、堅い内容も柔らかく伝える事ができそうです。うんうん、使い方によると、なかなか良いですね。時々は使えますね。

 けど、みんなをどう呼ぶかも、上手く考えなければなりませんね。「親愛」の念を込めて。

 (・・・「あなた何を真剣に考えているの?」という声も聞こえてきそうな(--;)・・・)

 というわけで、「敬愛」と「親愛」を秤にかけて、どちらが大切かというよりも、うまく、気持ちを切り分けて表現しましょう、ということになりました。乞うご期待。

 しかし、今日のテーマの「ちゃんちゃかちゃーーーん」はないですよね。本人はしゃれたつもりなのですが、ちゃん、ちゃん。

あとからくる者のために

2005年10月04日 | ノンカテゴリー
 あとからくる者のために
 苦労をするのだ
 我慢をするのだ
 田を耕し種を用意しておくのだ

 あとからくる者のために
 しんみんよお前は
 詩を書いておくのだ
 山を川を海をきれいにしておくのだ

 ああ後からくる者のために
 みなそれぞれの力を傾けるのだ
 後から後から続いてくる
 あの可愛い者たちのために
 未来を受け継ぐものたちのために
 みな夫々(それぞれ)自分で出来る何かをしてゆくのだ


 これは、私たち郷土の誇れる坂村真民先生の詩です。今日の東京出張の際、飛行機の中で読もうとカバンに入れた、月刊誌「致知」の中にありました。

 この「致知」という雑誌は、サブタイトルに「人間学を学ぶ雑誌」とあるように、私の人生観、人間観を、おおいに深めてくれる雑誌として、日ごろから愛読しています。また、月ごとに送られてくる雑誌を、読んだ後で保管しておかなければならない程、中身の濃い本でもあります。

 今回手にした4月号のテーマは「極める」でありました。そして、巻頭の言葉が
イエローハット相談役の鍵山秀三郎氏の「あとからくる者のために」でした。

 この鍵山さんは「トイレ掃除」で有名な方です。毎日掃除をし、それを徹底してやり続ける。「掃除」で人を変え、企業を変え、地域を変えました。そして、さらに社会をよりよく変えようと努力をしている方であります。その鍵山さんが真民先生のこの詩を引用され、読者に持つべき使命を説いています。極めた人が言う「あとからくる者のために」は心に響くものがあります。

 あと数日で、私は50歳になります。後からくる者の顔がたくさん目に見えるようになって来ました。そして、仰ぎ見る世代の人たちの顔も、少し理解できる年齢になってきました。



「あとからくる者のために」・・・・

 そういえば私の好きな吉田拓郎の歌に「ローリング30」という歌があります。
その歌詞の中にありました。
 
 ♪ ついてくる世代に恥じないように 仰ぎ見る世代に恥じないように
   ローリング30 動けない花になるな
   ローリング30、転がる石になれ  ♪

 
東京にて、「災害時における地方公共団体と事業所間の防災協力検討会」に出席