今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

焼き鯖寿司の皮と身どちらから焼くかに決着を?秋刀魚とか色々失敗し勉強

2020年08月29日 | 素材
塩鯖を切ったモノがあったので(両方とも腹側)、

そういえば、福井県の郷土料理でもある焼き鯖寿司って作った事なかったなーって、
レシピを調べまくってから、腹骨と中骨を取る事にした。

逆刃にして腹骨と中骨の繋がっている所を切ってから、
(この時なるべく細くて小回りの効く包丁にした)
(柳刃が無いので普通の包丁に持ち替え)腹骨をすくい切ると切り易い。

最後は無理に切ろうとせず気持ち抜くような感じでもOK

中骨は頭の方に向かって斜めに抜く。
魚によって中骨の向きが違うらしいので、主に自身がよく使う魚の中骨がどの向きで入っているか?(どちらに抜くか?)を覚えて把握しておくと、便利らしい。
(かくいう自分もまだそこまでは出来ていないが・・・記憶力が悪くて・・・)

硬いヒレがあった部分があるカマの部分ごと切り離す

横にも骨が3本ぐらいある場合があるので、それも(頑張って)抜く。

切り離した部分や骨類は茹でて出汁にでも
(サバは少しアタック感が強いが、勿体ないし、冷凍をして捨ててもいいが、生のまま捨てるより、加熱した方が匂わないので!!)

皮側の少し分厚い部分に切れ目を入れていくと加熱される事で皮が引っ張られて身が割れる事が少なくなる

フライパンをぬるめに温め、

グリルで皮目から焼く事も出来るが、洗い物が増えるらしいので、フライパンで
(オーブントースターだとトースターが魚臭くなるので私はやらない)
皮と身側、両方から焼いてみる。
両方とも腹側だからより正確な比較がし易いかな?って)

チリチリと弱火(弱火と中火の間、やや弱火寄り~弱火の間)でジンワリ脂を染み出させる。

適度な所で裏返してみた(少し浅いか)

左が身からで、右が皮からなのだが、
フライ返しでひっくり返す時、皮からの方は少しヨれるな・・・

少しジックリと焼いてから、フライパンごと火から外して鍋敷きの上にでもそのまま置いて底を乾かす。
(ホントはフライパンを直ぐ洗いたいのだが、より確実な方法へ)

一応、火が入ったから串を差して確認をしておこうっと。
(フライパンで魚をソテーするとかあまりしないから)

鯖を冷ましている間、酢飯を作ろう
夏場だし、押し寿司だし、更に寿司類全般は「なれ寿司」のイメージで、気持ち僅かに少し酢を強くしてみた

酢飯を作って冷ましておく。

鯖が冷めたので皿に移動させ

フライパンを洗ったら意外にも直ぐ落ちた
油をしいていないのにスゴイ油脂分なのだな・・・)

・今回、身から焼いた方は左側に置くという特別ルールを作った。

洗って水気を取った大葉はあるが、ガリが無いので自家製の紅生姜をきざんで

胡麻少々と共に酢飯に混ぜてみた(←混ぜ込むのはオリジナル・アレンジ、内心、本音では普通の酢飯がいいのだが、実験をしたい気持ちが先行)

「まきす」の長い方に縦にラップを置いて
(ラップだけでも作れる)

ラップの上側を1cmほど折り曲げると後でラップを剥がす時にラクに剥がせるらしい。

やや下の方に鯖を置く。

酢飯を少し固めてから2カ所置いて

隙間も埋め、少し酢飯が多かったかも、1度大きいのを食べてみたかった。

ラップで包んでいく。

空気穴を何ヶ所か開けて

「まきす」でシッカリ巻き付け、

横も左右移動させ、シッカリ、カタチ作る。

(安全策で)輪ゴムで止める。

冷蔵庫で1時間~3時間~半日寝かし固める。
重石をして多少時間を早めてもいい。

余った酢飯は色々混ぜてしまったからな~(←シマッタ)、翌日に手ゴネ寿司かな。

好みの時間がきたら、ラップごと切っていく。
※本当はある程度長細い包丁がいいようだが、これしかないので。

1回切ったら、1回ごとに濡れ布巾で包丁をきれいにして切る。

これは難しい、ラップがあった方がいいが、ラップがあると切れない時があるので、包丁をもっと研がないとな~って改めて反省。
(家庭用だからいいってもんでもないんだな・・・)

なんとか×2、初めての完成

山葵が好きなので山葵を入れればよかったな・・・(次回は入れようっと)

で、どちらの焼き方がいいか?というと、
腹側から焼いた方は、油脂分がや流れ出ず身の中に留まって、含まれている「優しさ」がある。
皮側から焼いた方は、皮が寄ったのは上記で書いたが、油脂分が多く出た為か、やや「味が末広がりに拡がる」感じ。

個人的には、腹側から焼いた方が、味や水分・旨味・風味の含み具合が閉じ込められている感じでフックラと感じるから、腹側から焼いた方が好きかな。
好みの問題もあるが。
(串を刺したりして、皮側から焼くと身が反りヅライらしいが、やはり味かな、身から焼いた方が身割れも防ぎ易い気がするし・・・)

他にも、
塩サバでない場合は、塩をふって40分~60分おいてから、15分~20分ぐらい水で塩抜き
アタック感が強そうだが酒、醤油、味醂で鯖に味を付けてから調理を始めるVer.
油脂分が無い鯖は油を敷いてから焼いても・・・
焼いてから骨を取る事で身割れを防ぐレシピ。
切ってから焼く事でラップの上から切る時に壊れないレシピ(←旨味が・・・)。
大葉やガリを鯖との間に挟むレシピの他に、様々な具をシャリに入れるレシピ。
焼いてから観音開きにし休ませてから使うレシピ。
等、様々な作り方があるらしいが、とりあえず『基本的な流れ』は、こんな感じか。

(ラップが勿体ないのでラップを使わない場合は清潔な布巾だろうか?)

もっと練習が必要だ・・・あと包丁の手入れ


オマケ①「秋刀魚の押しずしVer.」

秋刀魚の押しずしを作ろうと、腸を抜いて(←近年はオレンジはリンクのルール)

ヒレとか棘や硬い部分を全部取っ払って

これは塩魚ではないので腹開きにしたものに塩をふって30分~40分

水で20分塩抜き

鯖よりは流石に油脂分が少ないかもしれないので油を敷いてから焼いた。

シマッタ皮を切り忘れた。

やはり1度出すと壊れるよなー

フライ返しで持ち上げて返すか。

ラップは縦の方がいいのかな?

今回はネギを敷いてみよう

30分

布巾が生臭くなるので水とキッチンペーパーで切ろう
(店ではないからイチイチ漂白していられんもん)

相変わらず切るのが下手だが

とりあえずキタナイがカタチにだけは・・・

スゲー、美味しかった・・・
今度、巻くのが面倒だから箱寿司にしようかな・・・


オマケ②「鯵の開きVer.」失敗だが一応

アジの開きで押しずしが出来ないか?試してみた。

原理は解かったので

頭を落とし

半分に切って

ゼイゴや

必要な所、

骨など硬い所を取って

骨を取り

ヒレや頭、

骨はそのまま捨てると臭いから(生だとどうせ冷凍するが)茹でてみよう・・・


上記で忘れた事を繰り返さないように皮に切れ目を入れたら、フライパンで焼くのと

グリルで腹から焼いてみる

グリルでも出来るな・・・

とりあえずこんな感じ

紅生姜は細かくすると存在感が無くなるので少し大き目に
(本来は混ぜないが、別に混ぜてもナシではないと思う)

今回は押しずしにしてみようかと、水に浸しておいてから

そのまま酢水にして

酢水で洗う

確かに骨は焼いた方が抜き易いな・・・

結構細い骨があるが、抜くのも限度がある、まあ大きくなければ・・・
出来る限り取るが・・

並べただけでは直線にならないから、2つを斜めに切って、端っこを長方形に並べ

押しずしに。

巻き込んだものと重石をして冷蔵庫へ

骨を茹でた茹で汁は・・・

味噌汁にしたら恐ろしく臭かった
(以前もこういうミスを何処かでしたような・・・味をみて繰り返してしまったことを思い出て愕然・・・)

とりあえず作ってみた。

食べられなくはないが、干物は臭いわ・・・

色々失敗をして、普通なら普段気付かなかった事を勉強出来たと思う。


オマケ③『中骨を抜くのが面倒だったので』

秋刀魚の中骨をVの字に切りとって

意外にササっと取れたが、最近骨抜きも早くなってきたので、そんなに時間的に大差なかった。

シマッタ、又皮に切れ目を入れ忘れた。
今回はフライパンから出さずに、ハサミで切れ目を入れてみるか・・・多少でも違うだろ・・・

油を敷いたとはいえ、ひっくり返す時、フライ返しの裏面からそっとづつ・・・

身が薄い魚は、弱火だな・・・すぐ火が通る

もしかして先に切れ目を入れてから巻けば、後で(切る時)壊れないんじゃね?
※もう、キレイに切る事を諦めた。

今回は大葉を千切りにした方がより包丁が入り易いかな~って。

シマッタ、つい山葵を入れ忘れてしまう。
油脂分が多いので、意外に沢山のワサビを入れても、そんなには感じない
(ワサビは痛覚ではなく嗅覚に近いので、魚臭さを差し引かせ、バランスが良くなる)

さて今回は1時間重石をして、切れ目を入れた線に合わせて、切ってみるか・・・
お、切り易いぞ・・・ルール違反だけれど大正解!!

最初は酢水で包丁を1回1回洗っていたけれど、普通に比べて、洗わなくて済むぐらい切れる(方だと思う)。

ラップなしでは?

サクサク切れるよ・・・
(よく寝かせているし)

今までと全然違う出来!!
(出来りゃいいんだよ・・・どんな道を通っても出来りゃ!!)
家庭なら充分じゃろっ

シマッター、塩を振って、塩抜きをするのを忘れたが・・・

それでも酢飯も味が濃いから(薬剤の入っていない紅生姜とかも混ぜているし、こういう変り寿司は特にシャリの酸味も少し強くしておいたので)、そのままでも、それなりに食べられるぞ!
やはり海のモノは生まれた時から塩漬けなので多少、塩気がある気がする。
美味しかった。
(近付いてはいる気がするのだが・・・、中々完璧には作れないなー)


『オマケ④』

さて次は、色々試したいこと、ほぼ最後ということで・・・

この秋刀魚は塩魚ではないから塩を振って25分ぐらい置き(←よく忘れるので注意)、

冷水で5分ぐらい抜いた。

まず絶対に皮側に切れ目を入れる事を忘れないように

今回はグリルで焼いてみようと思う。
裏表どっちが良いのだろう?(上火だから逆になるのか?)
①奥の腹側を皮から
②手前の尾側を身から
焼いてみる。

塩を抜いた水で焼けばいっか・・・

①奥の腹側を皮から焼いたモノはワリとキレイに焼けたが、やや焼きが甘くなった。
②手前の尾側を身から焼いたモノは、箸やフライ返しでひっくり返した時に皮が歪んだ。

どっちもどっちか・・・(フライパンの方がいいかも・・・

今回は、焼いてから骨を抜くと抜き易いと見聞きしたので試して観る。

確かに抜き易いが、小さい魚は地獄かも・・・身は割れるし・・・
生の状態で処理をした方がいいわ・・・

今回は細かく切ってみようかな・・・
(折角なので色々試す)

先に使わない分の酢飯を取り分けて

今回は自家製紅生姜が少なかったので魚と酢飯の間に挟んだ
シマッタ、もうちょっと上に置けばよかった・・・

一回巻いたのに、やはり山葵を塗り忘れて(←自身で食べるモノだし、山葵で防腐効果も高まる)、もう一回、もうボロボロだな・・・

なんか力を入れ過ぎたら魚がズレた
先にラップで巻いてからの方がいいかも・・・

その上で巻きすで形作る。

今回、一晩寝かせたら、かなりシッカリとして、包丁を酢水で濡らさなくても切れた

もの凄い熟成された感じで、やはり「なれずし」の派生形なのだなーって、改めて実感。
あと、酢飯に魚の脂をしみ込ませ旨味を増幅させる事がこの調理法のコツなのだなと。
今回は魚と酢飯の間に自家製紅生姜を少々挟んだが、脂を酢飯しみ込ませるには米と魚の接地面が多い方が良いのでは?と・・・
(そうすると今までやってきた酢飯に混ぜる方法もありっちゃありか・・・まあ好みがあるが・・・普通にしておけば間違いはないが・・・)

生魚ではないので、一気に食べずに途中まで切ったら、ラップで包んでおいて
(勿論、悪くなる前に食べないといけないが)

又、後で食べても良いんだよな・・・
(この切り方も面白かった、最初から切ってあるとはいえ、シッカリ熟成させるとワリと良い感じで分けられる

色々試せて自分なりのやり方が確立出来始めた気がする

『オマケ⑤』

秋刀魚で酢飯に甘酢の生姜とか小葱とか大葉とか薬味を入れ忘れたら
(この焼いた押し寿司の場合、何故かワサビが殆ど効かないんだよね・・・)

かなりシツコカッタ・・・
(なるほどそういうものか、これも勉強になったぞ・・・)

『オマケ⑥』~その他注意すること

ラップと巻きすの向きは要注意だな。

ネタとご飯を置く場所も

1度ラップでカタチ作ってから巻くと失敗しにくい気が・・・

あまり強くやるとネタが側面にきてしまうので適度に加減をしながら。

プロではないから米の1粒が気になってしまうな・・・
(業務だと、ある程度時間というファクターがあるから・・・)

他の市販の寿司に付いてきたガリを混ぜ込もうと思って入れた後、あれ?何かこのガリ、薬臭いって。(いつもはこうじゃないのに)
漂白剤のニオイなのかな・・・?
シマッタ、今後は確認をしてから混ぜよう・・・

秋刀魚なのだが皮を切らなくてキレイに焼けた。

前日に焼いてラップをかけ保冷しておいても作れた(出来ればその日に巻きたいが、人生そうもいかない時もあるワケで)。

長時間巻いて形作り熟成させる時は、重石は(両端の輪ゴムだけで)要らないかもな。
(重石が強過ぎると米が潰れ過ぎてしまう気がする)

因みにキチンと時間をかけて重力をかけると包丁で切り易い。




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