エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

今日・・・大晦日

2012年12月31日 | ポエム
今日は大晦日である。
2012年は愛おしい日々が続いた。
愛おしいけれど、懊悩する日々もあった。



街の灯がこれほど懐かしく、夕陽の赤さがこれほど痛かった一年も無かった。
周りの群像の無神経さや、価値観の違いも痛いほど理解できた。
性善説の弱さも靭さも迎い入れなければならないという現実にも、この年になって・・・やっと目覚めたと言うべきか!

昨日・・・晦日は終日雨のカーテンに閉ざされた。
とりわけ夕刻には「車軸を流す」雨であった。

大晦日の今日、雨後の曇天である。
これが、新たな年を迎えようとする準備なのかもしれない。







「大晦日誰の上にも讃歌あれ」







雨滴で装う木々は、生きている。
例えば、緑を失いながらも生きている。



だがしかし、明日は待っている。
誰の上にもだ。



自然のその優しが嬉しい。
皆さんに、素晴らしい年が訪れますように。



         荒 野人


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