エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

廃屋や

2016年02月28日 | ポエム
我が家の近くに、廃屋が一軒。
かつて火を出した家、である。
その火事以降、人は住んでいない。

そろそろ十年近くにもなろうか・・・。
この家の周りは、現在新しい径作りで交通止めとなっている。

余計に、人が住まない家の不気味さが漂っている。







「廃屋や散々に枯る窓の蔦」







持ち主が誰かは分からないけれど、何か余程の思い入れがあるのだろうか?
あるいは、持ち主がお亡くなりになってしまっている・・・。
縁故者も居られない・・・。

廃屋化している理由は、それほど多くはないであろう。
工事の邪魔になっているし、新道路に夥しく食い込んでいる。

行政の怠慢と云うべきか。
あるいはまた、持ち主がかなりの偏屈なのか。

不思議な一画である。

蔦、もしくは枯蔦が季語だ。
三冬である。



     荒 野人


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