しばらく房総の気候に慣らせていた材木から
椅子の材料を取り始めました。
木はご存知のとおり、
一本一本、また同じ木でも断面の違いで、木目や色、つまり表情が全く異なります。
また、桜の木は、とりわけこの表情が木ごとにかなりバリエーションがあることが特徴です。
そのため、8脚の椅子を作るにあたり、
できるだけ、1脚の椅子の材料は一枚の板からとって統一感を持たせるように組み合わせますが、どうしても別の板からとらないといけないときでも、
できるだけ同じ木目に近い材料を組み合わせます。
そして、材料の木目を考慮して、使う方向を決めていきます。
たとえば、木目の方向でいえば、
左から右へ
下から上へ
手前から奥へ
の方向に配置したほうが、人というか日本人は心地よく感じるようです。
ここに木の表側と裏側、
強度が出るような方向を加味して、
材料を決めていきます。
金属加工をしている友人がいますが、
金属加工の場合は、ステンレスや鉄など、均質な材料からのスタートなので、
こうした段階はないと話していました。
また木工でも、均質に近い集成材で、材料の厚みと大きさを指定して仕入れをする家具作りであれば同様にこのような段階はありません。
材料を吟味している段階では、
「あーあ、ここに節がなければ」とか、
「あ!、ヒビが入っている」とか、
「もうちょっとだけ幅があれば」とか、
そう思うことが度々で、大変です。
効率の面からもかなり痛手です。
しかし、
逆にいえば、
このプロセスこそが、
無垢の木の木工だけに与えられた
一番の醍醐味なのでしょう。
椅子の材料を取り始めました。
木はご存知のとおり、
一本一本、また同じ木でも断面の違いで、木目や色、つまり表情が全く異なります。
また、桜の木は、とりわけこの表情が木ごとにかなりバリエーションがあることが特徴です。
そのため、8脚の椅子を作るにあたり、
できるだけ、1脚の椅子の材料は一枚の板からとって統一感を持たせるように組み合わせますが、どうしても別の板からとらないといけないときでも、
できるだけ同じ木目に近い材料を組み合わせます。
そして、材料の木目を考慮して、使う方向を決めていきます。
たとえば、木目の方向でいえば、
左から右へ
下から上へ
手前から奥へ
の方向に配置したほうが、人というか日本人は心地よく感じるようです。
ここに木の表側と裏側、
強度が出るような方向を加味して、
材料を決めていきます。
金属加工をしている友人がいますが、
金属加工の場合は、ステンレスや鉄など、均質な材料からのスタートなので、
こうした段階はないと話していました。
また木工でも、均質に近い集成材で、材料の厚みと大きさを指定して仕入れをする家具作りであれば同様にこのような段階はありません。
材料を吟味している段階では、
「あーあ、ここに節がなければ」とか、
「あ!、ヒビが入っている」とか、
「もうちょっとだけ幅があれば」とか、
そう思うことが度々で、大変です。
効率の面からもかなり痛手です。
しかし、
逆にいえば、
このプロセスこそが、
無垢の木の木工だけに与えられた
一番の醍醐味なのでしょう。