脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

剣道部で先輩の暴力・・プロローグ

2015年06月16日 09時33分07秒 | わが半生
ある日曜日の昼・・師範の自宅へ父と二人、伺うと奥の和室には高校の教頭先生、剣道部顧問、担任に先輩7名と、その両親・・師範の自宅和室は10畳ほど・・私たち親子が部屋に入ると・・まるで満員電車の中のように・・そして恐縮し正座している先輩とその両親・・一人の父親と母親が『このたびは本当に申し訳ございませんでした!』あとを追うように、2年の先輩も・・おそらく、この両親の息子なんだと思いました。『まずはお父さん・・こちらへ・・』師範が部屋の上座へと父に誘導する。父が腰を落とし座ると教頭が父へ謝罪をし次いで顧問・・そして全ての父兄に先輩が畳に頭を、こすりつけるように謝っている・・すると父が低い声で・・『で?どう責任を取るつもりなんや?』暫くの沈黙のあと教頭が・・私に暴力を振るった生徒全員の1週間の停学と内申への記録、剣道部は3か月の活動停止、今年度の府大会などの出場辞退を言った。『わかりました・・が・・ウチの息子の精神的な苦痛は?体は、いづれ腫れもアザもなくなるでしょうけど、心の苦痛がありますが?学校や先輩や・・お父さん、お母さん・・すんまへんけど、これは社会的にも一大事でっせ?わかってますよね?』感情の激しい父が、いつになく穏やかに話すのが私も返って怖くなってきたのです。『本当に申し訳ございません!!』ある、お母さんが泣きながら謝ってきました。師範と担任はただただ黙っている。顧問は、ずっと下を向いていた。『寺田さん(仮名)・・あんた剣道部の顧問として・・クラブ活動の自粛に大会辞退??それだけですか?』顧問は『いや・・』その続きはない。『今、言われたことは、基本でんがな。ね?そうでしょ?今日は、ひとまず、ほんで宜しいは!大人の話を後日、言うてきてください。こちらとしても誠意を見せてもらわんと・・その回答を踏まえて弁護士に相談しまっさ。末次師範(仮名)今回、息子の件で世話になり、今日もホンマ、申し訳ありまへんでした。また追って、お礼を申し上げますんで、今日は失礼しまっさ。』父の表情は平静で淡々としていた。『帰るで。』私に一言、投げかけ父と二人、師範の自宅をあとにしたのです。『ワシは別に事を荒立てる気はない。お前にも少しは原因もあったかも知れん・・それは安易に入部届に名前を書いたからや。男は、軽はずみなこと、したらアカン。クラブするなら3年間する!続くかどうか判断出来へんときは見学せなアカン。お前、そんな事もせぇへんと名前書いたんやろ?』父の言う通りでした。『もう、出来るだけ考えんことや。この出来事を心の傷にするか年をとったとき、あー、そんなこともあったなぁ。と思うかはお前次第やで。』車のハンドルを右手に握りながらタバコに火を付けて『お前・・タバコ吸うてるやろ?』一瞬、ドキッとしていると『かめへん。わしも15で吸うてる。吸うんやったら、コソコソ隠れんと吸え・・ただし・・学校とか先生の前とか、アカン!!家で堂堂と吸うたらええ。』そう言いながら父が1本、取り出して私に差し出すと・・『ゴメン・・お父ちゃん・・俺、チェリーは吸えへんねん・・セブンスター・・』『アホッ。そういう時は黙ってもらうもんや!!』私はオヤジの差し出したチェリーを指でつまむように受け取ると車のシガーライターで火を付けた。一服、吸い込むと『そうやって大人になっていったらええ。それとな・・今回の件、許したれよ。そりゃ腸煮えくり返るけど人間、謝ってる人は許したれ・・お父ちゃん、あんな事、言うたけど、これ以上は言わん。気持ちよう許したれ、その方が先輩もその親も、わかってくれる。』父は一通り言うと黙ったまま車を走らせるのでした。その後・・相手方から幾らかの慰謝料の話もあったようですが父は受け取っていません。電話で再び謝罪を受け、それで済ませたようです。先輩の停学処分とクラブの活動自粛や停止は学校側より行い、父も別段、マスコミへリークはしないと学校に伝えたそうです。私は無事?剣道部を退部し腫れて自由の身になれたのでした。
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