漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

帰宅しました

2014-02-02 15:50:14 | 本試験
 25-3 の受検を終えて帰宅しました。
 難易度としては、前回25-2よりはかなり難しかったように感じましたが、皆さんはいかがだったでしょうか。

 その場の類推で奇跡的に正解しましたが、四字熟語で 【衆口鑠金】 が出題され、問2の意味問題の正解の一つにもなっていました。見た覚えがなかったので帰宅してから調べたところ、「漢検 四字熟語辞典」の見出しにはなく、類義語欄に小さく3か所で出ているだけでした。また、「漢検 漢字辞典」も見てみたところ、 【衆】 の項に 【衆口金を鑠(とか)す】 が記載されていました。なので、両方の「辞典」を隅々まで自分のものにしていれば正解できるということではありますが、四字熟語辞典の見出しにないものを四字熟語で出されるとなかなか厳しいですねぇ。


 何はともあれ、本日受検された皆さん、お疲れさまでした。

【奸】 【悍】 【扞】

2014-02-02 11:53:34 | 雑記
 試験当日になりました。
 最後のあがき(笑)で覚えにくい問題を朝から眺めていますが、【奸】 【悍】 【扞】 についてまとめておきたいと思います。



【奸】 (220)
 (音) カン
 (訓) おか・す  よこしま
 【奸詐(かんさ)】  いつわりの多いこと。悪だくみ。
 【奸佞(かんねい)】  心がねじけて悪がしこく、人にこびへつらうさま。また、そのような人。
 【奸佞邪智(かんねいじゃち)】  心がねじけて、ずるがしこく立ちまわること。また、その人。 
 なお、上記の3つも含め、「辞典」に掲載されている熟語はすべて 【奸】→【姦】 の書き換え可とされています。基本的に【奸】 は 【姦】 と同義と考えて良いようです。


【扞】 (221)
 (音) カン
 (訓) ふせ・ぐ
 【扞格(かんかく)】  互いに相手をこばみ、受け入れないこと。対義語及び類義語の問題として、たびたび出題されています。
 【扞禦(かんぎょ)】  ふせぎ守ること。
 なお、「辞典」では異体字とされている【捍】は「要覧」では別字の扱いですが、実際の漢検ではどちらを書いても許容されるようです。


【悍】 (227)
 (音) カン
 (訓) あら・い  あらあら・しい
 【悍馬(かんば)】  気性があらく扱いにくいウマ。あばれウマ。あらウマ。
 【悍婦(かんぷ)】  はなはだしく気性のあらい女。じゃじゃうま。
 【剽悍/慓悍(ひょうかん)】  (1293)  動作がすばやく、荒々しく強いこと。25-1 で文章題の書き取り問題として出題。



 すでに2級の試験は終了して、準2級が始まったところですね。
 各級を受検するみなさん、頑張りましょう!