漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 265

2024-01-06 04:19:47 | 貫之集

もみぢばの ながるるときは しらなみの たちにしなこそ かはるべらなれ

もみぢ葉の 流るときは 白波の 立ちにし名こそ かはるべらなれ

 

白波の立つ川がもみじの葉が流れると赤く染まって色が変わるように、浮き名の立った恋が失われて、紅涙を流す日々であるよ。

 

 紅葉に赤く染まる川に恋が終わってしまったわが身を思っての詠歌。初二句は 238 と同じです。



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