漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 281

2024-01-22 04:58:31 | 貫之集

わかなつむ はるのたよりに としふれば おいつむみこそ わびしかりけれ

若菜摘む 春のたよりに 年ふれば 老いつむ身こそ わびしかりけれ

 

若菜を摘む春にちなんで、年をとって老いを積むわが身を思うとわびしい思いがすることよ。

 

 「つむ」という同音異義語を重ねて「若」と「老」を対比させての詠歌。巧みな修辞ですね。



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