漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0569

2021-05-21 19:42:27 | 古今和歌集

わびぬれば しひてわすれむ おもへども ゆめといふものぞ ひとだのめなる

わびぬれば しひて忘れむ 思へども 夢といふものぞ 人だのめなる

 

藤原興風

 

 恋しい思いが苦しいので、無理にでも忘れようとするのだが、あの人が姿を表した夢というものが私に期待をいだかせるのだ。

 思いを寄せている側がその相手の夢に出て来るという当時の捉え方がベースにある詠歌。忘れようと思うのだが、夢にあの人が出て来るというのは、自分のことを思ってくているからではないか、とのほのかな(?)期待を詠んでいますね。

 

 



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