漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 186

2023-10-19 05:27:45 | 貫之集

人の家に、紅葉の川のうへに散りかかるところ

もみぢちる このしたみづを みるときは いろくさぐさに なみぞたちける

紅葉散る 木の下水を見るときは 色くさぐさに 波ぞ立ちける

 

人の家で、紅葉が川の上に散りかかっているところ

紅葉の散る木の下の川の水を見ると、そこには、散る葉のさまざまな色に染まった波が立っているのであった。

 

 紅葉といってもその色付き方は一様ではなく、葉ごとにさまざまな色合いを見せており、その葉が散りかかった川では、色様々な波が立っているという詠歌。美しく風情ある情景が目に浮かびます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。