365日怪獣と夏休み

怪獣兄弟に年離れたチビ。そして、怪獣つかいにして、沖縄好きの母えりりん、そして、ハイエース徘徊パパりんのお話。

平和教育?

2010-08-18 20:05:36 | おしごと!!
今日はちょっと
自分の考えを整理してみようと思います。
そして
もし、考えをもらえるなら
欲しいなあ・・・という思いで
記事をUPします。


学校で
「平和教育」なる文言を耳にする。

戦争の惨さや不条理さを知ることが平和教育か?



であると、思う。

確かに戦後65年たち、札幌の沖縄戦の戦没記念碑も
管理ができなくなってしまった・・・という報道もあった。
戦争の記憶は
時代とともに薄れていくし
何がしか継承していく必要はあるとは思う。



戦争の惨さを知り

繰り返さない…と考えさせるのが
平和教育に感じるかもしれない。

でも

やっぱりちょっと
違うと思う。それだけ・・・。

小学校の国語には必ず戦争の話が取り扱われている。
このブログをご覧になっていらっしゃる方々も
なにがしか記憶にあるのではないだろうか?
物語の主人公をとおして、戦争の悲しみや恐怖を
疑似体験する…

子どもの頃は
そのような戦争体験記のような読み物を通して
戦争って怖いな・・・いやだな・・・
確かにそう思った。

でも、その時に担任の先生が見せてくれた
広島原爆の写真集の映像は
単なる恐怖の画像でしかない。

はだしのゲンだって
図書館で何回も読んで
すごくこわかった。

でも、
「こわいから、戦争やめようよ」
って

本当にこれだけで、平和教育といえるの?

戦時中の暮らしぶりが
あまりにひどいから
戦争やめようよ
って

本当にこれだけで、平和教育なの?


教える先生だって、戦争を知らない。
何せ、映像や写真や本くらいでしか
戦争ってどういうものなのかを目にする機会がないのだから。

そんな先生が
戦争について
語っていいと思う??

戦争の悲惨な映像を目にする現代の子どもたちは
それがかえって
フィクションに見えたり猟奇的刺激にしか感じられなかったり
するかもしれない・・・そんな危機感さえ感じる。

恐怖の刺激で平和を知るなんて
おかしくない?



一度、戦争体験のあるおじいやおばあに
「本当を知らないくせに…」というような
指摘を受けたことがある。驚いたし、すこしこわかった。

それ以来
沖縄戦経験者にとって
内地の人間が作った沖縄戦のドラマや映画に対し
素直な気持ちで見る気持ちになれないのだろうなあ・・・ということを
漠然と感じるようにはなった。

でも、その時、自分は、常識的な範囲で
沖縄戦について感じていたことを話したつもりだった。

「本当を知らないくせに…」

正直その言葉は、自分の中で
なかなか消化できずにいた。

少なくとも
沖縄戦を肯定したわけでもないし
日本軍を肯定したわけでもない
ただ、
本当に不条理で悲しい時代だったという「知識」はあったからだ。

その時代に生きていたわけでもないし
沖縄戦の惨さに対し、
たぶん
ありきたりな言葉でしか
悲しさ・悔しさ・つらさ・怒りへの共感を伝えることしかできなかったんだと思う。

でも、それって
言い訳かもな。

少なくとも、本当につらい記憶であればある程
知ったかぶられたくない…と思うのは
当たり前の感情なんだろうと最近思う。


だから

本当は

経験のないものは
戦争について本当の意味での共感なんてできるわけがないのかもしれない。
戦争の惨さにつて戦争体験者の目の前で
語ることができる言葉も本来ないのだと思う。

内地にいた人間でも
現在の平和な時代に生きている人間でも
実際に戦争を体験していなければ
もっともらしいことを語るのは

本当の戦争のつらさを知っている人間にとって
二次被害にも等しいのだろなあ…と言う気がするのだ。

学校の先生は
史実や記録を子どもに伝えることはできても
戦争の惨さや恐怖を平和教育に結びつけるということは
あまりに安易…避けるくらいの方がいいように思える。
それができるのは
本当の怒りや悲しみを語っていいのは、経験がある人間だけだ。

そして
先生がきちんとやらなければならないのは
悲惨な画像や動画を安易に提供することよりも
きちんと
戦争や平和について
一生懸命自分ごととして考える機会を準備することなんじゃない?

テレビよりラジオの方がイメージ膨らむし
ラジオより活字の方が
一生懸命考えると思う。
そして
目の前にいる本人が語りかける短い言葉の方が
もっと
いろいろ考える機会にならないだろうか?

恐怖で人の心を支配する…先生の戦争観を児童生徒に押しつけるのは
怖いことだなあ…とも思う。


灰谷健次郎の「太陽の子」(てだのふぁ)の中に・・・

「口先だけで、かわいそうや・・・なんて言うてる奴ほど、痛いこともかゆいことも何にも感じてない奴や。痛いこともかゆいこともないことを言うてるから、痛い目にあう奴がちっとも減らへんのや。」

そこまで言うか・・・と
感じない訳ではないが
共感している・・・と痛みを知らない人間が言うことほど
おこがましいことは無い。失礼だろうな…。
そして
そういう人間が、かんたんに「いじめ」に加担したりするのかもしれない。





本当の意味での平和って

「みんななかよく」だったり「正しいことを正しいといえること」だったり
それこそ
普段の学校生活や教室の中で大事にしなきゃならないことなんじゃ?

ぶれてはいけない
でも
押しつけてもいけない

ほんとうは
ものすごくナイーブなことなんじゃないかな・・・と思う。








コメント (4)
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今日から

2010-08-18 06:37:25 | 報告!携帯DE怪獣
今日から2学期スタート!!
再来週までスタートダッシュが厳しい…

行事目白押し
夏ならではの取り組み多し…



空気が昨日から

秋になりました・・・

お盆を過ぎると北海道に秋が来るというのは
本当なのかもしれないね。

今まで舞い上がっていた分
着実に足をつけて進んでいきたいもんです。

ちなみに怪獣兄はまだ夏休み。

逆に心配だよなあ・・・。

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