『DQXエンドレス・ラブ』①
前回
『エンドレス・ラブ』ホームルーム⑦
<判決⑧>
「放火は最も凶悪な犯罪の一つにあげられます」
「今回の被告は犯行を自供しており」
「第2級放火罪に問われています。これは通常最低禁固20年の罪に相当します」
「しかし当法廷では、被告の当時の精神状態に問題があったとして専門医の鑑定と家族の証言を考慮しました」
「その結果と情状酌量の余地があると判断するにいたりました」
「よって、5年の保護観察処分とします」
「なんだって!」
「ただし、裁判所の定めた病院に入院し治療にあたること」
「こんなバカげた裁判聞いたことがない!」
「なにが法の裁きだ!」
「今後、被告が刑務所での服役を望まない場合は、他人に危害を加えないと担当医師が判断するまで、入院と治療が義務づけられます。また被告には今後、バターフィールド家との一切の接触を禁止します」
「ううッああうんッあーん」
「ううッうッああんうッうう…」
「レナード、どうしたんだい?」
「えーんッああんうッあッああ…」
「何事?」
「泣いてるから」
「眠れないの?」
「声で起こされた」
「睡眠薬は?」
「いらない」
「だったらベッドに戻って」
「さあレナード、お薬よ」
「ああーんうッうあッああ…」
「これを飲めば落ち着くわよーさあ口大きくあけてーはき出さないで」
「うーうッうッゴフォッゴフォッ…」
「いい子ねーもう大丈夫」
「トミープレゼントか?見せてくれー」
「わーデヴィッド、今日は分厚いわね」
「切手2枚でお願いします」
「筆まめで感心するわ」
「手紙でも書いてないと、ほんとに頭がおかしくなっちゃいそうだ」
次回
『エンドレス・ラブ』療養所⑨